2010年02月26日
コンテンツ番号7669
後藤惣一郎さんが瑞宝双光章(教育功労)を受章
小学校長、国立音楽大学講師などとして音楽教育に貢献された後藤惣一郎さん(88)=栄字前綱=がこのほど高齢者叙勲の瑞宝双光章(教育功労)を受章し、2月26日(金)、市教育委員会の三澤教育長が後藤氏の自宅を訪れ、伝達、表彰しました。
高齢者叙勲は、公共のために貢献された各界の功労者のうち、春秋叙勲で勲章を授与されていない方で88歳に達した方に授与されます。瑞宝章は、国家または公共に対し功労があり、公務等に長年従事し、功績のあった方が対象となります。
後藤さんは大正11年(1922)年、鷹巣町生まれ。昭和15年に北秋田郡鷹巣尋常高等小学校代用教員として教職生活をスタート、同小訓導、県国民学校訓導、県立鷹巣高等学校講師などとして教育活動に携わり、秋田大学特別研究室終了後、県教育庁音楽科指導員、同庁指導主事として音楽教育振興に力を注がれました。
その後、森吉町立米内沢小学校教頭、鷹巣町立緑ヶ丘小学校長、米内沢小学校長などを歴任し、昭和56年に退職後も県教育庁指導員、生涯教育推進本部講師、国立音楽大学講師等として広く音楽教育に携わり、抜群の指導力と情熱を持って教育の充実に尽力されました。
作曲者としても知られ、中学校教科書に採用されている「から松」をはじめ声楽曲、器楽曲、交声曲などの全作品数は約600曲。北秋田市・郡を中心に多くの学校の校歌、町民歌なども作曲されています。
また、昭和26年以来「浜辺の歌」の作曲者・成田為三の研究を続けられ、昭和63年に完成した浜辺の歌音楽館建設にあたっては、資料の収集・展示を中心に尽力され、現在も終身名誉館長として活躍されています。
これらの活動の成果が認められ、昭和55年には木内音楽賞、翌56年には県教育功労賞、平成12年には文部大臣表彰(地域文化功労者表彰)を受賞するなど広い分野で表彰を受けています。
後藤さんは、「身に余る光栄。受章は支えていただいた皆さんの支援のたまもの。これからも健康が続く限り活動を続けたい」と抱負を述べました。
三澤教育長は、「長年にわたる先生の功績が評価されたもので、もっと早い時期に受章してもよかった。心からお祝いしたい」と祝福しました。
→合唱曲「から松」の音楽碑を建立(2004.10.24)
→坊沢小学校、緑ヶ丘小学校校歌(2007.10.21)
→講座「作曲家・成田為三の実像を学ぶ第1回」(2008.7.28)
→講座「作曲家・成田為三の実像を学ぶ第2回」(2008.8.25)
→講座「作曲家・成田為三の実像を学ぶ第3回」(2008.9.29)
(2008.8.8)