2007年10月21日
コンテンツ番号9645
鷹巣西小、統合前4小学校の校歌を再現
(2007.10.21)
市内各小学校の学習発表会が21日、鷹巣西小、前田小など7校で開かれ、このうち、鷹巣西小学校(五十嵐經校長、児童数98人)の発表会では、「よみがえれ!、地域の校歌」と題し、同小統合前の4校の校歌を全校合唱で再現しました。
鷹巣西小学校は昭和46年に坊沢小学校、黒沢小学校、七座小学校、緑ヶ丘小学校が統合して発足。坊沢小は、現在の西小の場所、黒沢小、七座小、緑ヶ丘小はそれぞれ黒沢、今泉、大野尻集落内にあり、地域の文化を担っていました。
同小では、校歌に込められた地域の歴史や文化、さまざまな思いを感じ取り、ふるさとへの愛着心につなげようと、この4月から旧校歌を掘り起こす作業に着手。ところが、坊沢、七座、緑ヶ丘の3校については、歌詞、曲とも資料が残っていたものの、黒沢小学校だけが不明で調査は難航。それでも、当時の校長との縁から作曲者で元音楽教師の河田卿典さん(76)にたどり着き、楽譜を再現してもらいました。
こうして4校の校歌がそろい、児童たちは学習発表会に合わせて練習を重ねました。校歌の発表は、この日のプログラムの最後。1年生、4年生、6年生が坊沢小学校と緑ヶ丘小学校を、2年、3年、5年生が七座小学校と黒沢小学校を担当しました。全校児童がステージに立ち、はじめに各小学校の歴史や校歌の由来を解説して1番を歌い、このあともう一度2番までを歌いました。
参観していた父母の年代は30〜40代が中心。多くは現西小学校の卒業生とあって旧小の校歌を忘れているか聴いたことがない父兄も多かったようですが、2年生まで坊沢小、3年生から西小に在籍した津谷義信さん(46)は、「坊沢小学校の校歌はほとんど忘れかけていたが、合唱を聴いて一部は思い出せた。学校はなくなったが、校歌はずっと残してほしい」と話していました。
旧4校の校歌を発表会での合唱でご紹介します。
■坊沢小学校校歌(作詞 九島与治郎 作曲 後藤惣一郎)→『合唱』の動画をダウンロード
- くっきりすんだ 大空を 青田の風が 吹き抜ける
この学校で わたしらは 清くかしこく そだちます - 森吉の嶺 見えかくれ 白い吹雪が 吹きぬける
この学校で わたしらは つよく正しく 育ちます
■七座小学校校歌(作詞 成田迪 作曲 中川康多)→『合唱』の動画をダウンロード
- 遠くにかすむ竜が森 小緑はえる 七座に
うるわしの心はぐくみて 平和の道を進もうよ - 夏米代に身をきたえ 冬は薬師に技をねる
伸びる体に希望をかけて 健やかな道を進もうよ - ながめゆたかな根立場に 祖先の努力しのばれて
うけつぐわれらたゆみなく 工夫の道をすすもうよ
■緑ヶ丘小学校校歌(作詞 九島与治郎 作曲 後藤惣一郎)→『合唱』の動画をダウンロード
- さみどりもえる丘の上 ひばりのようにほがらかに
みんななかよく手をつなぎ ひとみ明るく育ちます - 森吉空にそびえ立ち 米代たゆまずながれゆく
みんな力をきそいつつ 強くかしこく育ちます
■黒沢小学校校歌(作詞 渡辺政太郎 作曲 河田卿典)→『合唱』の動画をダウンロード
- 朝明け雲のかがやきに つらなる山の美しさ
小川の流れさらさらと みどりの屋根の小学校 - 歴史は遠くかんなんの 道ふみこえた村人に
肩組み合ってつづこうよ 明るい顔のなかまたち - そびえる杉の雄々しさと 白山百合の気高さを
心に秘めて伸びてゆく ああ黒沢の小学校