2009年03月29日
コンテンツ番号7010
南鷹巣交流センターが竣工
昨年から市が鷹巣字平崎上岱地内で建設を進めていた南鷹巣交流センタ−の竣工式が3月29日(日)行われ、地区住民らが、秋田杉がふんだんに使われた自治会館の完成を喜び合いました。
同地区は、昭和25年の鷹巣町の大火で住宅を失った人たちのために町営住宅が建てられると人口が急増、同31年には町内会も結成されました。
昭和36年には旧町内会館が建設されましたが、老人クラブや青年部、子ども会活動などでの利用で手狭になったことや老朽化が進んだことで、自治会は建て替えを市に要望するとともに建設基金を積み立てていました。
このことから、市では地域の林業振興を目的とした国庫補助事業"秋田の木・利用推進木造公共施設等整備事業"を導入して建設したものです。この事業で建設した施設は、昨年12月に竣工した坊山交流センターをはじめ、北秋田市と上小阿仁村で9施設となりました。
施設は木造平屋建てで述べ床面積271.47。71.5帖の大ホールのほか、調理器具を備えた実習室、研修室などを備えます。大ホールの柱・梁(はり)材には秋田杉の大断面集成材を使用、外装材及び内装の壁と天井材には秋田杉、床材には杉間伐材を使ったフローリング(杉間伐材)を使用しているなど、秋田杉の使用率は約95%と秋田杉を施設の内外にふんだんに使用することにより、秋田杉の温もりや優しさを建物全体に表現しています。
総事業費は5,080万円。半分は国の補助、残りを起債(過疎債)と地元からの寄付でまかないました。 竣工式には、岸部市長、前県議会議員の津谷永光さん、地元南鷹巣自治会(永井孝行会長)の住民ら関係者約80人が出席。
はじめに神事を行った後、永井会長が建設に至った経緯を説明しながら、「多数の方々のご協力により事業が実現し、喜びに耐えない。時代に適応した活動を展開し、地域住民に喜ばれる施設にしていきたい」などとあいさつ。
岸部市長は、「町内には町営住宅も抱え、コミュニティ活動が地域のにぎわいにづくりに欠かせな地域。自治会活動の拠点として、憩いの場として大いに活用してほしい」と祝辞。
式典後の祝賀会では、参加者がこれまでの自治会活動などを振り返るとともに、秋田杉の香りに満ちた拠点施設の完成を喜び合いました。
参考
脇神森林交流センター「郷の杜わきがみ会館」 (2006.4.26)
掛泥(かかりど)交流センター「ほっとふれあいの館」(2007.4.1)
川井交流センター(2008.11.16)
坊山交流センター(2008.12.20)
(2009.3.29)