2010年09月02日
コンテンツ番号6614
移動行政懇話会(阿仁地区)
市のまちづくりや行政課題などについて市民と語り合う阿仁地区の移動行政懇話会が9月2日(木)、阿仁ふるさと文化センターで開かれ、参加者が市長や市の担当者と新医療整備基本構想や地域要望などについて意見を交わしました。
移動行政懇話会は、市の現状や周知事項を説明するとともに、行政への意見・要望を伺う機会として各地区で開催するもので、阿仁地区会場の阿仁ふるさと文化センターには、自治会や町内会長など市民約40人が参加しました。
開会にあたり、津谷市長が「合併から5年経過しましたが、合併当時からの課題であった事務事業の統一、職員の削減などはおおむね順調に推移してきているが、様々な課題もおきてきており、自助、共助、公助を基本とした課題の解決に向けてこれからもよろしくお願いしたい。阿仁地区においては、森吉山周辺観光や秋田内陸線の今後に関心が寄せられていると思います。森吉山周辺観光については、森吉山の豊かな自然や温泉等の観光資源を最大限に利用できるよう取り組みを進めたいと考えており、秋田内陸線については、秋田内陸活性化本部が設置され市としても内陸線の利用促進に向け乗車運動に取り組んでいるところです。市の現状、抱えている問題をみなさんに理解していただきながら意見や要望を踏まえながら一緒に住みよい北秋田市を作っていきたいと思い移動行政懇話会を開催しています。先週策定された北秋田市新医療整備基本構想の概要や先月実施した北秋田市民意識調査の概要などを説明させていただきながら、限られた時間ですがみなさんと意見交換をさせていただきたい」などとあいさつ。
市からの報告では、市の担当職員が、市民意識調査の結果や北秋田市新医療整備基本構想の概要、国勢調査への協力依頼、住宅用火災報知機の設置促進について説明しました。(詳しい報告内容はこちら)
意見交換では、質疑を含め参加者から意見、要望が出されました。
主な質問・意見とその回答は次のとおりです。
先日の火災について消防の対応についての認識は。
初期、初動体制でしっかりとしたあり方、それから市民の方々から不安に思われるような状況があったとすれば、それは今回の反省点としてしっかりこれから取り組んで行かなければならない。市民の生命と財産、安全安心を守っていかなければならない市としては努力していかなければならない。
地域医療連携センターはいままではなかったものか。
病院の方には地域医療相談室があります。また地域包括支援センターがあり、今回地域医療連携センターについては病院を退院する方がスムーズに自宅に帰れるもしくは施設に入居できる体制をより一層整備するために設置としている。
北秋田市民病院への交通アクセスについてバスもしくは駅までかかる時間をどのように把握しているか。阿仁地区の対応は。夜間、休日の対応は。
医療に関わらず市民の移動の利便性向上のために、地域公共交通連携計画を策定し、乗合タクシー、路線バス等の整備をしているところ。病院への通院も重視して、実証運行を行っている。利用実態を検証しながらに整備をアクセス向上に努めたい。最寄り駅の遠い小様三枚地区で乗合タクシーの実証運行を行っている。採算性からするとかなり厳しい状況で時間をいただきながら長期的に持続可能な交通を検討していきたい。全市民が24時間安全に移動できるような交通は厳しいのが現実問題で、公共交通だけでなく、地域の連携で足りない部分を補完していければと考える。
阿仁中学校グランドの整備(草刈り)を。体力増進に体育館に職員を。
教育財産については学校で行っているが、阿仁のグランドは中学校に付帯していないのが校務員にお願いしているが、夏休み中、耐震工事等で手薄になったので今後行いたい。阿仁のスポーツ教室等については、体育指導員の協力を得るなどして行っている。職員がいないということでなくスポーツ振興課で担当している。
ブナ帯キャンプ場の整備をお願いしたい。
宿泊棟は、昭和54年の建設で土台等がかなり腐っている状態で一部補修されたのもあるが7棟全部補修するとかなりの経費がかかる。状態がいいもので補修が可能であれば、今後利活用に向けたいが利用状況が少なくなっている。現地を再度確認しながらを検討したい。
消防体制は何人編成で交代しているのか。近火信号ならもう少し大きなサイレン等を。
阿仁分署では、14名の職員がおり2交代で行っている。最低人員を4名としている。 阿仁管外についての火災は平成20年から放送はしないことにしている。
しょうぶ園交差点のセンターラインが寄ってセンサーが働かない。かざはり苑入り口のゴミの集積所の移動ができないか。
交通安全の観点からラインを引いたが、感知式信号の今までと違うところになら、現地を見てライン等の変更を検討する。 ゴミ集積所については、冬季間の問題もあり、簡単に寄せれるものでないので再度交渉を行う。
米内沢病院に一般病床を残してもらいたい。できなければ療養病床をそのまま残してもらいたい。訪問看護はどうなるのか。
医師不足等で米内沢病院も救急対応ができる状態でなく救急返上した関係もあるが、地域にとっての医療は必要であるということで市としては外来を残して行く、療養病床についても何とかしてほしいと言う声を吸い上げていくという努力をしてきた。 医者が潤沢に用意できて財政的にもゆとりがある地域であればいいが一組解散にともなって縮小という形になった。この地域の医療状況で、現実的な対応していかなければということで今日まできた。 訪問看護は医師の指示書にもとづいて動くので現段階では阿仁診療所の空き病棟を利用した所に訪問看護を設置したいと考えている。
荒瀬のしょうぶ園について今後どのようにしていくのか。
土壌がよくないということで客土の入れ替え、株分けが必要で3年ぐらいの計画で整備していくのは変わっていない。形態が変わるにしても継続していく方向で動いている。
米内沢病院をもっと充実させるべきでないのか。米内沢病院を残してほしい。阿仁に医者を。
地域の医療充実を図るということでいろんな方面にお願いして取り組んできた。たとえば、昨年、非常勤で大腸がん検診の内視鏡検査をしていただく先生を4月から市民病院にきていただいている。また、4月に米内沢病院の整形外科がなくなったことで大学の方へお願いをしながら、5月から整形外科が行われています。更に市民病院に関しては、9月に1人、10月に1人常勤の医師を確保する見通しが立ちました。一挙に5人10人と増やすのは難しいことだが地道に一人でも二人と確保していきたい。これに満足することなく、阿仁地域は開業医さんもいない中にあって今、診療所で地域の医療をしっかり支えてもらっている。こういう地域に対してもセンターをつくりながらいろんな形で先生方のみなず地域の方に勤めてもらい医師不足の状況を踏まえながら北秋田市として医師が一人でも二入でもさらに抱えることができるように努力をしていきたい。
※他の会場の様子は
(2010.9.2)