2010年08月31日
コンテンツ番号5985
(2010.8.31)
〜移動行政懇話会(森吉地区)〜
森吉地区の移動行政懇話会が8月31日(火)、森吉コミュニティセンターで開かれ、自治会長や市民ら約70人が出席し、津谷市長や市の担当者と新医療構想の内容や地域要望などについて意見交換しました。
開会にあたり、津谷市長は「合併から5年経過し、様々な課題に取り組んできた。これからも自助、共助、公助により、皆さんとともに、共通した課題の解決に向けて取り組んでいきたい。森吉地区では、公立米内沢総合病院問題や森吉山ダムについて関心があるのではないかと感じております。医療関係については、このあと新医療整備基本構想の概要を説明いたします。森吉山ダムについては、試験湛水が行われていますが、広報館の管理運営やダムサイトの整備について、森吉山ダム工事事務所と協議をしながら整備を進めていきたいと考えています。市の現状を、市民の皆さんにご理解していただきながら、皆さんからのご意見やご要望を踏まえて一緒に住みよい北秋田市を作っていきたい」などとあいさつ。
市からの報告では、市の担当職員が、市民意識調査の結果や北秋田市新医療整備基本構想の概要、国勢調査への協力依頼、住宅用火災報知機の設置促進について説明しました。(詳しい報告内容はこちら)
意見交換では、質疑を含め市民から意見、要望が出されました。主な質問・意見とその回答は次のとおりです。
【意見・要望と回答】
▽地域医療連携センターは、どこに設置し、どのようなかたちで運営するのか。
市民病院内に設置し、運営については、厚生連を含めた医療機関や介護事業所、訪問看護ステーション等の関係者で運営協議会を立ち上げて協議していきたい。実施計画で具体的に示したい。
▽医師不足が解消するまで、市が赤字を補てんすることになると思うが、そのお金を医師育成に使ったらどうか。市が医師を育てる方法を考えてはどうか。
国・県ともに10年後を見据えて、地方の勤務医を増やしてい方策を進めている。ご提言の市が医師を育成することは難しいが、様々なかたちで医師確保に努めています。その結果、昨年7月から非常勤医師が1名。この9月から常勤医師1名。10月からも常勤1名が加わることとなっている。10月から来ていただける先生は指導する立場の方なので研修医など、更なる医師確保も期待している。当初の計画通りの医師数をすぐに集めることは難しいが、一人でも増やしていけるように努力していきたい。
▽市民病院に対して、市からの持ち出し金額はどのぐらいか。
平成22年度は、約6億円(内訳:指定管理料4億4千万円、病院の減価償却費1億6千万円)を支出している。平成23年度は約5億(内訳:指定管理料3億5千万円以下、病院の減価償却費1億6千万円)を予定している。普通交付税として、市民病院の1床あたり70万円が入ってくるので、316床×70万で2億2千万円、償還に対する交付税措置もあるため、概算で3億円ぐらいは入ってくる。従って一般財源の持ち出しは約2億円になる。現在3病棟が休床しているので、医師を確保して病棟を稼働させることで、更なる持ち出し金額の削減が可能となる。
▽新医療整備基本構想では、財政計画や医師確保、アクセス方法などの具体的なことが示されていない。実施計画に盛り込むとのことだが、実施計画の策定時期は。
新構想は、今後10年の財政面と医師確保の見通しが立たないという前提に策定している。アクセスについても、現在バスや乗合タクシーの実証試験を実施中なので新構想には載せていない。実施計画に、具体的な医師確保等の計画を載せようと考えている。財政面については、県からの支援を財源に実施計画を考えたい。策定時期については、10月に県の協議会が予定されているので、そこに向けて策定したい。県との協議の結果、見直しの必要があると思うので、年内にはまとめたい。
▽米内沢病院が民間経営された場合の65床の内訳や根拠は。
市民病院の建設に伴い、北秋田医療圏の一般病床の特例措置を受けている。それによると、市民病院が開院したとき、米内沢病院は65床まで稼働できる許可をいただいている。
▽新医療構想には、どのようなかたちで、市民の意見が反映されているのか
医療構想策定委員会には、座長に秋田大学教授、委員に各医療機関の院長、福祉関連施設の代表者、市議会の代表者、公募による一般住民3名と、いろんな分野の皆さんから、様々な意見を出していただき策定した。
▽市の財政状況は。市債の額は増えているのか、減っているのか
決して、予断を許すような状況ではありませんが、市民の方々の要望を叶えていくためには、すぐできるもの、我慢していただくもの、緊急性の高いものなどと仕分けをさせていただきながら進めています。財政状況は、厳しい状況ではあるが、すぐに倒れる状況ではないので安心してもらいたい。
市債は、借金となりますので、計画的に減らしていくよう進めている。その結果、市債の残高は平成20年度は265億円、平成21年度は251億円となっており、 少しづつ減ってきています。今後とも事業を精査しながらこの方向で進めていきたい。
▽森吉牧場から悪臭が発生している。以前から話しているが改善されていない。
本日、県家畜保健所、市農林課、市生活課の立ち合いのもと、現地を再確認させていただいた。これまでも、家畜保健所から臭いをなくするための指導を受けて進めてきているが、臭いが軽減されるどころか広がっている状況。家畜保健所の段階で困難であれば、臭いを根本的に出さない方策を協議していかなければいけない。
▽各集落の防災無線は稼働しているのか、雨がたくさん降っても放送がない。
当該の防災無線は、大きな音量の雑音が入り、周囲の迷惑となるため稼働を止めています。修理をするよう進めておりますので、大変ご迷惑をおかけいたしますが、もうしばらくお待ちください。