2010年05月26日
コンテンツ番号2274
「県民防災の日」防災訓練
昭和58年5月26日の日本海中部地震から27年目となる「県民防災の日」の5月26日(水)、市では災害に備え防災訓練が行なわれ、有事に備え体制や役割などを確認しました。
訓練は、午前9時20分、秋田県北部を震源とする直下型地震が発生し、北秋田市鷹巣地区の中心部で震度6強の揺れを観測した。北秋田市中央公民館では2階給湯室から火災が発生し、建物内の天井が剥がれ落ち、施設職員や利用者に負傷者が多数発生。さらに地震により地上に避難できず、屋上に逃れた職員や利用者が数名いるとの想定で実施されました。
地震発生後、館内放送による災害発生の周知、庁舎内の被害状況及び負傷者の確認と来館者の非難誘導、火災発生による公民館自衛消防隊による初期消火の実施、現場指揮本部の設置など地震発生時における対応マニュアルにそって訓練が行われました。また、この訓練では火災の鎮火、負傷者の救助と併せてエアーテント及びトリアージシートで現地救護所を設置、負傷者の介添えを行うなど現地トリアージも実施されました。
防災訓練の最後に、津谷市長から訓練に参加した職員や利用者に対して「今年は公民館ということで職員のみならす、利用されておられる市民の方々の参加をいただき訓練ができました。日本海中部地震においては、合川南小学校の13名の子どもが亡くなるなど多数の被害を受けています。また平成19年には大水害があり被害がありました。いかなる災害にも迅速に対応できるよう訓練が必要です。これからも災害に備え、安全で安心なまちづくりに励んでいただきたい」などと訓示がありました。また、藤島消防長からは訓練の結果について触れながら「職員のみなさんは自衛消防組織として任務分担がありますが、これを機会に周知徹底をお願いしたい。みなさんの行動しだいで被害が最小限に抑えられます」などと講評がありました。
地震や火災など、災害はいつ起きるかわかりません。災害が起きたときは、あわてずに情報を正しく確認、伝達し、地域のみなさんと一緒になって行動することが大切です。そのためにも、日頃の備えや避難場所を確認しておきましょう。
秋田県は、昭和58年5月26日に発生した「日本海中部地震」を風化させないために、 5月20日から26日までの1週間を「県民防災意識高揚強調週間」に定めており、5月26日を「県民防災の日」として毎年訓練を行っているほか、この週間中に訓練を行うよう働きかけています。