2012年05月25日
コンテンツ番号1740
避難所想定し地域住民とともに
(2012.5.25)
鷹巣小学校(中嶋俊彦校長、児童数286人)の防災訓練が5月25日(金)、同校で行われ、児童や教職員、保護者、学校近隣の地域住民など約400人が参加し有事に備えました。
秋田県は、昭和58年5月26日に発生した「日本海中部地震」を風化させないために、毎年5月26日を「県民防災の日」、また 5月20日から26日までの1週間を「県民防災意識高揚強調週間」に定め、この期間中に訓練を行うよう働きかけています。
この日行われた防災訓練は、東日本大震災で学校が避難所になったことを受け、これまで学校独自で実施してきた地震想定の避難訓練を、保護者や地域住民にも参加してもらい、有事の際の被害を減災するとともに、災害への構えをつくろうと行われました。
訓練は、児童在校時の午後2時43分頃、男鹿沖の海底を震源とする「震度6弱」の地震が発生したとの想定で実施。初期対応では、職員が机の下に避難するよう指示。揺れが収まると安全なグラウンドへ避難し人員や安否確認を行いました。グラウンドには保護者や地域住民、約70人も詰めかけ、校舎内外の安全確認を行ったあと、避難所となった体育館へ児童と一緒に移動するなど、地震発生時における対応マニュアルに沿った訓練が行われました。
訓練後、同校の体育館では防災教室が開かれ、中嶋校長が「本校では、これまで地震、火災、不審者に対応した訓練を年3回行ってきた。しかし、東日本大震災では学校が避難所になるというケースが相次ぎ、学校職員も避難所の運営に係わらなくてはならないが、残念ながらこれまでは体制、組織がなかった。今回、初動対応班、児童班、避難所担当班を設け組織を見直しした。学校は地域の元気の源といわれている。これまで地域に協力のお願いばかりしてきたが、学校が地域に果たすべき役割の一つであるという意も込めて今回訓練を実施した」などとあいさつしました。
この後、市消防本部のレスキュー隊員による、簡単な応急処置の方法やAEDの操作説明が行われ、参加者は有事に備えた学習を深めました。
地震や火災など、災害はいつ起きるかわかりません。災害が起きたときは、あわてずに情報を正しく確認、伝達し、地域のみなさんと一緒になって行動することが大切です。そのためにも、日頃の備えや避難場所を確認しておきましょう。