2008年09月28日
コンテンツ番号2487
1400人を越えるランナーが秋の内陸路を激走
(2008.9.28)
→100キロマラソンカメラスケッチ
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北緯。40秋田内陸リゾートカップ第18回100キロチャレンジマラソン大会が9月28日(日)、仙北市角館・北秋田市鷹巣間をコースに行われ、100キロ、50キロ両部門に、全国から1400人を越えるランナーが参加、秋の内陸路を力走しました。
同大会は1989年、秋田内陸縦貫鉄道(秋田内陸線、延長94.2キロ)の全線開通を記念して始まったもので、コースは仙北市角館から北秋田市鷹巣までの100キロ。2005年の第17回大会まで連続して開催され、これまでの参加者は2万人を越えています。
2007年には秋田わか杉国体が開催され、北秋田市でも4種目が行われましたが、国体準備などボランティアの確保や財政上の事情から前年と合わせて2年間中止となり、今回は3年ぶり18回目の開催となりました。
エントリーは100キロの部(角館〜鷹巣)に1,198人(男子1018人、女子180人)、50キロの部(阿仁比立内〜鷹巣)に278人(男子203人、女子75人)。の計1,476人。うち100キロの部には視覚障害者が3人、50キロの部には視覚・聴覚障害者が各2人づつ含まれています。
100キロの部は午前5時に仙北市の角館広域交流センター前を、50キロの部は午前11時に阿仁比立内をスタート、ランナーたちは沿道からのたくさんの声援を受けながらコースを北上、北秋田市交流センター前のゴールを目指し激走しました。
今年はスタート直後の気温が低く、また仙北市西木町から北秋田市阿仁地区までのコース上、午前10時過ぎ頃までときおり雨に見舞われたこともあり、一段と過酷な大会となったようでしたが、選手たちは日頃鍛えた健脚で自己の限界に挑戦していました。
男子100キロの部で優勝したのは、2003年の第15回大会50キロの部で優勝経験のある北秋田市の野呂康一さん(34)。時間は7時間09分20秒と、歴代4位の記録でした。100キロ3回目の挑戦で見事栄冠を勝ち取りました。
2人の子どもと一緒にゴールした野呂さん、勝利者インタビューでは、「今回はどうしてもトップになりたかった。60キロ過ぎから苦しかったが、沿道からの声援が励みになった。この大会は地域を盛り上げてくれる大会。ずっと続いてほしい」と話していました。
また、女子100キロの部で優勝した中山光子さん(45)=東京都=は、夫の一久さん(49)とご夫婦で参加。「故障もあり、まさかトップでゴールできるとは思わなかった。とてもうれしい。きのう秋田に向かう列車から虹が見えたが、ご利益があったのかもしれない」と喜びを語り、また大会を支えるスタッフや沿道のボランティアに対し「スタッフにはあたたかく迎えていただき、沿道の皆さんには励まされとても感激した」と、思いを伝えていました。
今年の大会は6月に県立北欧の杜公園で第59回全国植樹祭が開かれたことから、全国植樹祭記念大会と位置づけられており、実行委員会では大会終了後、18回の開催を記念し、北欧の杜公園ランニンングコースの沿道に18本のオオヤマザクラを植樹することになっています。
参加者の感想
大越麻子さん(100キロの部:岩手県、44歳)
全国のウルトラマラソンに参加している「銀河いわて鉄人会」のメンバーともに参加した大越さん。「エードステーションの内容も充実していてとても満足した。今年は前半気温が低かったので特に女性はトイレに困った。秋田の大会は沿道からの声援がとても励みになる」
福留利行さん(100キロの部:千葉県、61歳)
「100キロの部に挑戦したが、25キロ付近から雨などの影響で足が重くなり50キロでリタイアした。今回は楽しむ余裕がなかった。ただ、以前50キロの部は完走したので、今回とあわせて100キロのコースを走ったことになるので満足している。来年もまたチャレンジしたい」
小玉とし子さん(100キロの部:北海道、45歳)・寺本有美子さん(同:44歳)
お2人とも函館市からグループで参加。「スタートからゴールまで沿道からの応援がありうれしかった。途中雨が降ったが、お年寄りが傘をさして応援してくれるのに感動した。また、ラスト1キロはとても苦しかったが、商店街での大声援で乗り切りゴールできた」
出口香さん(100キロの部:宮城県、52歳)
ご夫婦で参加した出口さん。「2年間大会が休止になったので心配していたが、以前と変わらない大会運営で安心した。エードステーションには冷たいものばかりでなくコーヒーやなめこ汁など温かいものも置かれてあり、心配りがうれしい。ぜひ来年の大会にも参加したい」
斉藤市郎さん(100キロの部:埼玉県、61歳)
「今回で8回目の参加。途中は一時雨だったが、ある程度予想していたこと。スタート時点では晴れていたので気持ちよく走れた。途中、刈り入れ時期の田んぼの風景を楽しんだ。人情味のある大会。ずっと続けてほしい」
高山修さん(50キロの部:広島県、44歳)
「初参加。以前から出たいと思っていた大会だった。後半40キロ付近(道城付近)から向かい風で苦しかったが、完走できてよかった。沿道の景色が良く楽しみながら走れた」