2008年03月08日
コンテンツ番号2497
第59回全国植樹祭100日前イベント
「豊かな自然と未来へ 守り受け継ぐ知恵と技」をテーマにした第59回全国植樹祭の100日前イベント(主催:北秋田地域振興局)が3月8日(土)、北欧の杜公園パークセンターで開かれ、訪れた市民らが、チェンソーアートの実演や山菜加工品の味自慢大会、自然をテーマとした記念講演など多彩なプラグラムを楽しみました。
同公園で6月15日に開催される第59回全国植樹祭は、2月12日、東京都で開かれた国土緑化機構の特別委員会で県が作成した実施計画が承認され、会場の設計、植樹計画など開催に向けて具体的な準備が進められています。
北秋田地域振興局では、同植樹祭への関心を段階的に高めようと、開催日の100日前、50日前にあたる日にプレイベントを企画、市内外にPRするとともに自然環境の保護などを啓発する「水と緑のネットワーク」活動と合わせ、開催したものです。
パークセンターの玄関前で行われた開会式では、はじめに秋田市の舞踊サークル「ヤートセ秋田酔楽天 (すいらくてん)」(菅原悠太郎代表)による、よさこい鳴子踊りを秋田音頭でアレンジした「ヤートセ」が披露され、華やかにオープニングしました。
このあと、武藤冨士夫地域振興局長が、「人間はこれまで地球の資源を使い尽くしてきた。温暖化や石油の値上がりもそのせいだろう。私たちは次の世代に何を残せるか考えないといけない。水と緑にあふれる秋田を残していきたい。今日はいろんな行事を用意しているので、一日を楽しんで」などとあいさつ。続いて、センター入口横に設置された、クマゲラ、アユ、あじさい、ウサギ、クマを掘り込んだチェンソーアートのモニュメントが除幕されると、大きな拍手が沸き起こりました。
センター内では、2階大ホールを会場に、大館北秋田森林組合が山菜の商品化を目的に企画した「山菜加工品味自慢大会」や、世界第2の高峰「K2」日本人初の女性登頂者となった秋田市出身の小松由佳さんの記念講演が行われ、多くの来場者が詰め掛けました。また、小松さんの講演の後、寺田秋田県知事と岸部市長が参加してのパネルディスカッションが行われ、秋田の森づくりや環境保全などについて広く意見が交換されました。
また、研修室には、米代川流域水と緑のネットワーク(代表:北秋田地域振興局農林部長)が進めている廃油石けんづくりの体験コーナーが設けられ、竜森小学校の児童ほか、自治会や家族で申し込んだ各グループが、講師の指導を受けながら廃油と苛性ソーダなどを利用して作る石けんづくりに真剣に取り組んでいました。
このほか、屋外では秋田杉の大木を木を切るチェンソーで彫刻するチェンソーアートの実演が行われ、何種類ものチェンソーを器用に操り、ふくろうなどの形に仕上げる妙技に、多くのギャラリーが見入っていました。
(2008.3.8)