2025年09月03日
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地球を囲むオゾン層は私たちを太陽の有害な紫外線から守っていますが、1982年に南極上空のオゾン層に穴が開いたように見える場所が発見されました。
その後、穴の原因は主にエアコンや冷蔵庫に使用されているフロンによる破壊であることが明らかになり、1987年9月にフロンの使用を段階的に廃止していくことが国際的な取り組みとして決まりました。
日本は世界に先駆けて法律を制定し、フロン使用生産の回収を進めるとともに、毎年9月を「オゾン層保護対策推進月間」と定め、様々な普及啓発活動を行っています。
フロンは二酸化炭素の数千倍の温室効果を持つ強力なガスであり、温暖化を加速させる要因の一つでもあるため、削減に取り組まなければなりません。
現在、各国の取り組みによってオゾン層は回復傾向にあるものの、南極上空のオゾン層が1980年以前の水準に戻るのは早くても2080年頃とされており、100年という時間を要します。
一度悪化した環境を元に戻すことは簡単ではありませんし、対策をしてもすぐに変化を実感することは難しいですが、環境問題のために取り組むことが確実に前進へ繋がることを忘れないようにしましょう。