2014年11月12日
コンテンツ番号8213
第29回国民文化祭・あきた2014 北秋田市主催事業 内陸線アート事業のひとつ 「根子フットパス」 が10月5日(日)と19日(日)に開催され、44名の参加者の皆さんが秋の澄んだ空気を吸いながらイキイキとフットパスを楽しみました。
参加者は1班2班に分かれてそれぞれガイドさんに付いていただき、根子集落内へ。
集落へ向かうには長さ600メートル程ある細いトンネルをくぐります。話し声や足音がトンネル内に反響し、なんとも不思議な空間。
トンネルを抜けると、日本の里100選にも選ばれたという山里の素晴らしい景色が迎えてくれました。
参加者の皆さんは出くわす風景1つ1つに感動を覚え、目をキラキラさせながらガイドさんの話に耳を傾けていました。
マタギ文化や、ここに暮らす人々について、また集落の昔の様子など、多岐にわたってお話しいただき、参加者は時より質問を投げかけたりしながら、ゆったりと集落内を散策しました。
その後は根子児童館へ。館内には国の重要無形民族文化財の根子番楽の衣装や、昔マタギが実際に身につけていた服や道具、当時の写真などが展示されていて、一層 昔のイメージを膨らませながら説明を聞くことができました。
その後、婦人会の方々が準備してくれたおにぎりと豚汁を昼食にいただきました。
他にもテーブルには人参、大根、胡瓜、苦瓜など色とりどりの“がっこ”が並び、どれも美味しく、参加者の中には作り方を婦人会の方に聞いてみたりと、食を通じて話の和が広がりました。
児童館の入口やテーブルには、きれいなお花が飾られていたり、栗やほおずきがメッセージ付きで置いてあったりと、婦人会の皆さんのささやかなおもてなしに心がほっこり。
昼食を終えて、今度はいよいよ根子番楽伝承館へ。
根子番楽が見たくて今回のフットパスに参加された方も多く、露払いからはじまり、鞍馬、尊我兄弟、鐘巻などが演じられ、真剣にカメラを構える方や、お囃子に併せて体を動かす方など、皆さんとても楽しまれている様子でした。
その後は、マタギが信仰する山の神様が祀られている根子山神社や、築120年以上の古民家を改装した二又荘などを見学しながら再びトンネルを目指しました。
トンネル入口横には展望台へと続く道があり、そこを登ると更に集落を一望することができます。
やわらかな光が差し込む集落を眺めながら、まるで夢でも見ているような幸せな気持ちで集落を後にしました。

色づく山々に囲まれながら帰りの列車を待つ時間は、フットパスで心身ほぐれたせいか自然と会話も弾み、皆さんそれぞれに心に残るものがあるようでした。
この日やって来た内陸線は鷹巣方面は国民文化祭 内陸線アート事業において角館高等学校2年美術コースの生徒が、秋田公立美術大学の指導のもとデザインしたラッピング列車、角館方面は秋を象徴する紅葉の列車でした。
皆さんとびきりの笑顔で手を振りながら内陸線に乗って家路につきました。
ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました!!
その他の事業レポートについては、下記のリンクをクリックしてご覧ください 。
1.第6回東北チェンソーアート競技大会 2.根子フットパスvol.1 3.根子フットパスvol.2 4.秋田の詩祭2013
5.現代詩フェス引き継ぎセレモニー 6.走れ内陸線☆コトバ列車!!【構成詩】 7.第7回東北チェンソーアート競技大会
8.100日前カウントダウンイベント 9.旧浦田小学校清掃ワークショップ 10.阿仁合にカフェをつくろうワークショップ
11.チェンソーアートフェスティバル 12.根子フットパス 13.現代詩フェスティバル「文芸祭現代詩大会」