2023年05月01日
コンテンツ番号15819
17頭の牛が元気に駆け回る
(2023年5月1日)
市営「鷹巣放牧場」(平成3年開設)の安全祈願祭と入牧式が5月1日(月曜日)に行われ、同放牧場利用組合(九島敏昭組合長、15組合員)の組合員や関係者が出席し、放牧場の安全と入牧牛の成長を祈願しました。
組合員による放牧は、毎年この時期に行われており、夏期は緩やかな傾斜の山地に放たれて牧草をはみ、冬期は里で舎飼いされる「夏山冬里」の飼育方式を行うことで、ストレスのない牛の健康と肉質の向上、畜産農家の省力化に適した繁殖経営方式とされています。
この日は、7組合員が飼育する員黒毛和種の雌17頭と、雄1頭の計17頭が入牧し、今後の順調な繁殖や成長が期待されています。
関係者による安全祈願祭を終えたあとの入牧式では、三浦広幸農林課長が「今年は比較的雪解けが早く、4月に入ってから寒暖の差が大きく生育状況が心配されたが、予定通り入牧式を迎えることができた。近年、管内の畜産農家数は減少傾向にあるが、秋田県では和牛生産の土台固めと品質向上、ブランドの確立を目指すべく次代につなぐ秋田牛の様々な事業を展開している。当牧場を活用しながら所得向上につながることを祈念する」などとあいさつを述べました。
続いて、九島敏昭放牧場利用組合長が「関係者の皆様のおかげで今年も放牧の運びとなり感謝申し上げる。我々北秋田市の生産者は自分たちの放牧所があり恵まれていると思う。この放牧所を使い、牛の生産に力を入れていきたい」などとあいさつを述べました。
また、来賓を代表して、小笠原隆志秋田たかのす農業協同組合代表理事組合長が祝辞を述べました。
入牧式後は、衛生検査を終えて待機していた牛たちが、パドックの扉が開くと同時に勢いよく飛び出し、牧場内を元気に駆け回りました。