2023年04月22日
コンテンツ番号15766
デジタル縄文体験を加えて、いにしえの縄文世界が広がる
(2023年4月22日)
ユネスコ世界文化遺産登録「北海道・北東北縄文遺跡群」の構成資産17か所の一つとなる北秋田市の国指定史跡「伊勢堂岱遺跡」の一般公開が、4月22日(土曜日)から始まりました。
この「伊勢堂岱遺跡」は、北秋田市脇神字伊勢堂岱に位置する縄文時代後期前葉(約4,000年前)の環状列石を主体とする遺跡で、4つの環状列石をはじめ、配石遺構、堀立柱建物跡、土坑墓、柱穴、溝状遺構などが検出されています。中でも、環状列石は祭祀の場として祖先崇拝や神聖な儀式などが行われていたとされる場所で、この遺跡群特有なものとなっています。しかも、4つの環状列石がある場所は「伊勢堂岱遺跡」のほかに例がなく、縄文人の世界観を知るうえでも大変貴重なものとされています。
ガイダンス施設「伊勢堂岱縄文館」では、今年度からXRを活用した「新しい文化体験」として、遺跡や出土品のデジタル化を行い、通年でも館内のタッチパネルモニターから閲覧できるほか、オンラインでも利用できるようになっています。
また、同遺跡の特徴の一つでもあるジュニアボランティアガイドは、4月29日、30日、5月3日から5日までの5日間行い、午前の部は10時から12時、午後の部は13時から15時までとなっています。多くの皆さまのご来場をお待ちしています。
同遺跡の一般公開は10月31日までとしていて、ガイダンス施設の「伊勢堂岱縄文館」とともに入場無料となります。
※「伊勢堂岱遺跡」は通年開館(月曜日は休館)で、公開時間は9時から16時30分までとなります。