2023年04月03日
コンテンツ番号15705
コロナ禍を乗り越え、市民とともに新たなまちづくりを
(2023年4月3日)
令和5年度の新たな北秋田市のスタートにあたり、職員の定期人事異動に伴う辞令交付式や、幹部職員らに対して津谷市長の年度初めの訓示が4月3日(月曜日)に市民ふれあいプラザで行われました。
辞令交付式では、市長部局、教育委員会、農業委員会、監査委員会、消防本部などで異動になった主幹級以上の職員と、新規採用職員が出席し、それぞれの部局の長から辞令が交付されました。今年度の新規採用職員は12人(うち消防吏員4人)となります。
このあと、新規採用職員を代表して、財務部財政課デジタル化推進係に配属された三上智大主事が「日本国憲法を尊重し、かつ擁護することを固く誓います。公務を民主的かつ能率的に運営すべき責務を自覚し、住民全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を執行することを誓います」と宣誓の朗読が行われました。
辞令交付式後の年度始めの訓示では、津谷市長がはじめにこれまでのコロナ禍対応に触れ「新年度は、ウィズコロナがより社会に定着し、アフターコロナへと近づいていくものと思われるが、これまでの取り組みを通して市および市職員の役割が改めて注目され、職員の皆さんもその大きさを感じていることと思う。皆が力を合わせ、何ができるか、何をすべきか考えながら取り組んでいくことを期待している」などと激励しました。
続いて、今年度の市政運営の考え方として「今年度は私の任期後半の年に入るとともに、令和3年3月に策定した『第2次北秋田市総合計画後期基本計画』の中間年にあたる。施策ごとにこれまでの取り組みの進捗や方向性などをしっかりと検証したうえで、本市の最重要課題である人口減少と少子高齢化対策を基軸に、目標達成に向けて一層のスピード感を持って取り組んでいかなければならない。コロナ禍がもたらした様々な社会の変化に対し、時代の潮流を的確に捉えながら、各種事業を展開していく必要がある。そのような中での新年度当初予算は、将来を見据えた持続可能な財政運営を念頭に、限りある財源の中で最大の事業効果を発揮できるよう慎重かつ大胆な編成とした。まずは、本市の手厚い子育て施策をさらに充実させるため、保育料等の完全無償化を実施するとともに、新たにこども課を創設し、若い世代が北秋田市で安心して子育てができる環境づくりを進めていく。6日に開校を迎える義務教育学校阿仁学園は、令和6年度からの本格統合に向けて、校舎として使用する阿仁合小学校の大規模改修工事に着手する。また、昨年度より建設工事を進めている消防署西統合分署は、消防本部と同等の機能を有する地域防災拠点として本年秋の運用開始を予定しており、消防・救急体制の充実を図る。さらには、交流人口の増加を目指して、本市の恵まれた交通インフラの柱である大館能代空港羽田線の3便化定着に向けて引き続き取り組んでいくとともに、国立・国定公園への期待が膨らむ森吉山や世界文化遺産の伊勢堂岱遺跡をはじめとする魅力ある観光資源にさらなる磨きをかけていきたい。この他にも、住民の利便性向上と行政運営の効率化が図られるデジタル化の推進や、誰もが利用しやすい持続可能な地域公共交通の実現などにも取り組んでいきたい。行政を取り巻く環境や社会経済情勢が刻々と変化する中、私たち自身も行政組織も変化していかなければならない。市民に信頼され、市民とともに新たなまちづくりを進めるため、職員の皆さんに求められるのは、多様化する行政ニーズに柔軟に対応する能力。決して容易いことではないが、このおかれた環境をしっかりと認識して、職員一人ひとりが日々研鑽を重ね、使命感と情熱を持って積極果敢に職務に励まれることを期待している」などと幹部職員らを前に訓示を述べました。
最後に、津谷市長は「本日から新しく北秋田市職員となられた12人の皆さん、市を代表して心から歓迎する。市職員を目指すと決めた時の気持ちを思い出し、公務員としての自覚と誇りを持ちながら、市政を担う一員として大きく成長されることを期待している。始めは戸惑いもあると思うが、わからないことは上司や先輩職員に遠慮せずに聞き、教えてもらいながら新たな北秋田市の実現に向けて共に頑張ろう。そして、令和5年度からはコロナ禍を乗り越え、市民の皆さんが安心して笑顔で暮らしていただけるよう、市民に寄り添いながら共に力を合わせて頑張りましょう」などと新規採用職員を激励しました。
津谷市長の訓示のあと、新規採用職員が一人ひとり自己紹介や職員としての抱負などを述べました。