2022年01月23日
コンテンツ番号13872
阿仁異人館・伝承館で火災を想定した訓練
(2022年1月23日)
文化財防火デーに伴う火災想定訓練が、1月23日(日曜日)に阿仁異人館・伝承館(阿仁地区)で行われ、地域住民や消防団員などが参加して地域の文化財を守るための消防訓練に取り組みました。
文化財防火デーは、昭和24年1月26日に国宝・法隆寺の金堂が炎上し貴重な文化財である壁画が失われたことを契機に、昭和30年に定められ、毎年この日を中心に全国各地で防火訓練などの文化財防火運動が行われています。
この訓練は、文化財防火デーを迎え地域の重要な建築物を火災や災害から守るため、地域住民と消防機関との連携、協力体制を強化し地域ぐるみの防火、防災意識の高揚を図るとともに、冬期間における火災防ぎょの実践訓練により、迅速かつ的確に行える技術の習熟と向上を図ることを目的としています。
この日の火災想定訓練には、阿仁新町自主防災会のほか、市消防団第11・12分団、市消防署阿仁分署などから29人が参加。
今回の訓練は、秋田県北部に最大震度6強の強い地震が発生し、伝承館展示室から出火したと想定して行われました。自主防災会、消防団、消防本部が連携し、通報訓練や避難誘導訓練、初期消火訓練、火災防ぎょ訓練、中継送水訓練などで消火にあたりました。
訓練のあと行われた閉会式では、はじめに佐藤教育長が「当市には、国指定8件、県指定12件、市指定70件の文化財がある。このような地域の財産を大切にし、火災などの災害から守り後世に引き継ぐことは、私たちに課せられた責務である。日頃から防災に備え、万が一の際は地元自治会の皆さまの対応と協力が必要となるため、その際は協力をお願いしたい」などとあいさつしました。