2008年05月28日
コンテンツ番号10965
第56回秋田県植樹祭~あきた北空港ふれあい緑地
記念碑の除幕と記念植樹の後、会場をふれあい緑地広場西側のセンターハウス前に移し、記念式典が開催されました。
午前11時、北秋田市立竜森小学校を先頭に、県内の「緑の少年団」23団体の代表が会場に団旗を掲げて入場、記念式典が始まりました。
はじめに主催者としてあいさつに立った(社)秋田県緑化推進委員会会長の鈴木洋一氏は、近年の地球規模の異常気象などに触れ「昨年は記録的な猛暑となり、冬には豪雪、自然からの悲鳴に近いメッセージのようだった。県内も異常気象の大きな影響を受けたが、秋田県の森林は、地球環境を守るために貴重な財産になってきている。ぜひこれかも緑化推進のために県民のみなさんの協力を」と呼びかけました。また、今回の植樹祭のテーマとなった標語作品や、緑化コンクール等の受賞者を称えていました。
主催者として登壇した岸部陞北秋田市長は「発足間もない北秋田市で開催できたことを喜ばしく思う。本市は、県立自然公園の森吉山や米代川、阿仁のマタギをはじめとする独特な文化など、貴重な観光資源にも恵まれている。ぜひ一度来てほしい。貴重な自然資源等を後世に引き継ぐためにも、環境保全の意識を高めていきたい」と、自然に恵まれた北秋田市の良さをPRしつつ、環境保全への取り組みを誓っていました。
また寺田秋田県知事は、「北秋田市で植樹祭を開催できることは、自然に恵まれ、観光資源の豊かな北秋田市の門出にふさわしく、大きな飛躍を期待している。秋田県の森林資源は、多くの先人によって守られてきたもので、私たちはこれを大切に引き継いて行く義務がある。県では平成15年に、県土の豊かな水と緑の環境を守り、次の世代に手渡していくことを目的とした「水と緑の条例」を制定した。美しい県土を後世に残すために、森林や河川、そして生物を含めた生態系が保たれるように取り組みを進めたい」と述べました。
この後、県選出の国会議員各氏から来賓としてのあいさつが続きました。この中で特に山本喜代宏衆議院議員は、地球温暖化防止を目指す国際条約「京都議定書」に触れ、「議定書ができたのは1997年。そして今年2月に発効し、日本でも取り組みが進められているが、予算も少なくCO2の削減目標は達成できない見通し。しかし、森林の整備で目標数値の半分以上は削減できるもの。緑は地球を守る。人もお金も森林整備にかける必要があるのでは」と、緑化推進が地球環境を守る大きな力であることを訴えると、会場にはうなずいて共感している参加者も。
あいさつ、来賓紹介、祝電披露の後、森林づくりや緑化推進に功績のあった団体の表彰が行われ、北秋田市からは東北森林管理局長賞の学校林等活動の部に選ばれた竜森小学校ほか、5校が各部門の表彰を受けました。(→表彰者一覧)
また、植樹祭標語入賞者とポスターデザイン入賞者の表彰では、市内の小中学生の入賞者が岸部市長から表彰を受けました。
この後、緑の少年団を代表し、竜森小学校(北秋田市七日市)の畠山淑花(よしか)さんが「森林(もり)へのメッセージ」を朗読、親子で育林活動をした体験から「災害や温暖化から地球を守る育林の知恵と心を受け継いで、緑豊かな美しい 郷土を作るために森林づくり活動を続けていきます」と、緑化推進への思いを元気よく述べました。
続いて、林業後継者を代表し、本城政市さん(北秋田市脇神字藤株囲ノ内)が、「水と緑の文化を守り、森林の持つ大切な役割を伝えていきます」などとした緑化推進への誓いを宣言しました。
セレモニーの最後、次の開催地である鹿角市の児玉一助役があいさつに立ち、鹿角市での植樹祭への参加を会場に呼びかけ式典が終了しました。
会場では、アトラクションとして、子ども太鼓(鷹巣町婦人団体連絡協議会)、綴子大太鼓と獅子踊り(綴子下町大太鼓保存会)、吹奏楽(鷹巣高校、鷹巣中学校、鷹巣南中学校合同)の演示・演奏が行われたほか、鷹巣農林高校のホダ木などの物産販売も行われ、全県各地から参加した参加者に北秋田市の活力をPRしていました。
(2008.5.28)