2008年05月28日
コンテンツ番号10968
「生活を守ってくれる森」
竜森小学校6年 畠山淑花(はたけやま よしか)
私たちの学校では、毎年「竜の子学習林」というところに杉の苗を植えています。私はこ の活動が大好きです。
春は、親子で杉の苗を植えます。家の人たちがあなを掘ってくれたところは、草や木の 葉が混じっていて植えにくいですが、木の葉や草やくさると土の栄養になるのだそうです。杉の苗を育てる大切な土なんだと思います。
夏は、下草刈りや枝打ちなどをします。夏の学習林は、草が2メートル50センチメー トルほども伸び、杉の苗がかくれてしまうので大変です。
冬は、雪でつぶされた木起こしをします。また、春に植えた苗探しもします。自分の苗 を雪のしたから見つけるのは、とても時間がかかりますが、冬でもしっかりと苗が生きて いるのを見るととても感動します。
「昔、この地域は、洪水があって大変な被害を受けました。杉の木は、根を大きくはっ て、水を吸ってくれるので、洪水を防ぐ働きをしてくれます。そして、木の働きに守られて、安心した生活ができるのです。」と、育林活動に来てくださった指導の方がお話して くださいました。
この育林活動には、生活を守るための昔の人の智恵がありました。地域 の人たちは、自然災害が起きないように工夫してきたのです。
私たちは、災害や温暖化から地球を守る育林の知恵と心を受け継いで、緑豊かな美しい 郷土を作るために森林づくり活動を続けていきます。