2020年02月14日
コンテンツ番号10554
阿仁川流域の食文化を継承しようとがっこづくりに挑戦
いぶりがっこの贈呈に先立ちあいさつする児童
合川小からいぶりがっこを市長に贈呈
北秋田市立合川小学校(木下隆校長)の6年生の児童3人が、2月14日(金)に市役所を訪れ、津谷市長に保存食として古くから伝わる「いぶりがっこ」の作り方や学習した成果を報告するとともに、5年目の取り組みで完成した「五代目合川小雅香(がっこう)」を贈呈しました。
同校は、6年生の総合的な学習の一環として、「阿仁川流域の食文化の継承」をテーマに合川地区の伝統的な保存食であるいぶりがっこに焦点を当て、保存食としての歴史とその作り方、栄養などについて学習しています。30年以上いぶりがっこを作っている芳賀知子さん(桃栄)の指導で大根の栽培から体験し、今年は約200本のいぶりがっこを作り、「五代目合川小雅香」として学習活動でお世話になった地域の住民や団体などに贈っています。なお、「合川小雅香」は、「合川小学校」と「いぶりがっこの雅な香り」をかけて名付けられたものです。
この日は、6年生 人を代表して工藤月偉(るい)さん、佐藤凛凪(りんな)さん、片岡優惟(ゆい)さんの3人が市役所を訪問し市長に報告。児童からは、「今年も6年生でつくった。ちいきの人から協力してもらいとてもおいしいいぶりがっこができました。丹精を込めてつくりました」などと市長報告すると、まずはいぶりがっこを披露。
一つ一つに手作りのラベルにはキャッチコピーとメッセージが書かれた3本のがっこを市長に手渡しました。
そして、子どもたちは、試食用に用意してきたいぶりがっこを立ち会った方、全員に提供すると、試食した方々からは、「本当においしい」、「これはごはんがすすむ」、「パリパリしていておいしい」、「これまで食べたいぶりがっこで最高」などの意見が出され、小学生がつくったとは思えない出来栄えにびっくりするとともに、みなさんが笑顔になるとてもおいしいいぶりがっこでした。
試食した津谷市長からこのがっこを作るのにどんなことがたいへんだったかと問われると、児童からは、「草取りがたいへん」「収穫も力仕事」「洗ったり紐で結んでつるすときなどがたいへんだった」などの体験が語られました。
また、市長から「作った苦労を考えると本当に貴重ながっこをいただきたいへんありがたい、作るところから、加工までという体験はなかなかないこと。お金を出せさえすればなんでも買えるという時代であり、手間がかかっていることを忘れがちであるが、今回のいぶりがっこをづくりを通して、それを体験することができた。感謝の気持ちをもつ機会になったと思う。今後、大人になっても忘れないで、それぞれの将来の夢をかなえられるようがんばってほしい」などと学びの成果を称え、激励しました。
子どもたちは、学校に帰って今日の報告をするとともに、今度も合川小の伝統となるようつづけていきたいなどと話していました。
いぶりがっこを試食
市長もうなるがっこの出来栄えに感動
がっこにはそれぞれメッセージが添えられていました