2018年06月01日
コンテンツ番号3369
新緑の中遊覧船で小又峡へ
(2018年6月1日)
奥森吉・太平湖の湖水開きが、6月1日(木)に行われ、今シーズンの第1便となる遊覧船が、新緑の小又峡に向かって出航しました。
太平湖は、昭和28年に森吉ダムの完成によってできた周囲30キロメートル、面積195ヘクタール、深さ58メートルの人造湖。湖には大小13の渓谷渓流が注ぎ、サクラマス、イワナ、コイ、ワカサギ等が多く生息し、観光客や釣リ人でにぎわいます。また、遊覧船で結ぶ小又峡は、森吉山東麓のノロ川原生林を源として大小10余りの瀑布、 おう穴、深渕(しんえん)からなる原生峡で、県の名勝天然記念物に指定されており、遊覧船小又峡桟橋から1.8キロメートルの遊歩道が整備され、横滝・曲滝・ガマ淵・三角滝・穴滝・化ノ淵・化ノ滝・化ノ堰・化ノ穴滝と個性あふれる滝や、遊歩道の終点に現れる高さ20メートルの三階滝などが観光客を楽しませてくれます。
この日は、太平湖グリーンハウス内で太平湖遊覧船安全運航および奥森吉小又峡来訪者安全祈願式の神事が執り行われ、遊覧船運航事業者のぶなの郷あきた株式会社(代表取締役 間杉政明)の社員や来賓、観光客、関係者など約50人が参加し、今シーズンの無事故と安全を祈願して玉串を奉てんしました。
神事のあと、主催者を代表してぶなの郷あきた株式会社の間杉代表取締役が「昨年度は4000人の皆さんが遊覧船で小又峡に入山しており、台湾の中心とした外国のお客様も200人を超えている。今年度は、乗船者数5000人を目標にまい進したい。当社では、乗船者の安全輸送を最大限担保しながら、親切ていねいな応対をモットーとし、ざまざまな企画、イベントおよびキャンペーン等を行い、この大自然豊かな森吉山県立自然公園が秋田県において、さらなる観光の目玉となるよう奮闘していきたい」などとあいさつを述べました。
続いて、来賓を代表し虻川副市長と北秋田地域振興局の渡辺雅人局長が祝辞を述べ、このうち虻川副市長は「太平湖と小又峡の名瀑群は、訪れる多くの方々に感動と癒しを与えている。市としても県と協力しながら、登山道や遊歩道の整備、さらには「森吉山周遊タクシー」や「森吉山観光パス」などの来訪者の利便性を考慮した商品を用意して皆さんをお待ちしている。一人でも多くの人に来訪してもらい交流人口の拡大に努めていきたい。安全な運航と事故ない1年間になることを祈念する」などと祝辞を述べました。
また、今シーズンの運航開始を記念して一日船長の辞令交付が行われ、間杉社長から北秋田市地域おこし協力隊の高橋了介さんと高橋綾子さん夫婦に辞令が手渡されました。
このあと、遊覧船の発着所となる北清水桟橋では、遊覧船「森吉丸」の発航式が行われ、一日船長と関係者がテープカットをして今シーズンの第一便の出航を祝いました。テープカットのあと運航を待ちわびていた観光客や関係者が森吉丸に乗り込み、高橋一日船長の「出発進行」の号令により、小又峡桟橋へ出航しました。この日は、曇り空で時折雨の降るあいにくの天候でしたが、観光客らは写真を撮ったりしながら、新緑の木々で囲まれた太平湖の遊覧と小又峡の散策を楽しみました。
遊覧船は、6月1日の湖水開きから10月の紅葉シーズンまで、毎日7便が運航され、皆さんを四季彩豊かな太平湖と秘境小又峡へと案内します。周囲はカエデやナラ、トチの木などで覆われ、夏の新緑、秋の紅葉シーズンには、遊覧船からの眺めと小又峡の散策を目当てに多くの観光客が訪れます。
遊覧船の運航時間と料金
【運航時間】
行き(北清水桟橋)
- 9時30分
- 10時30分
- 11時30分
- 12時30分
- 13時30分
- 14時30分
- 15時30分
帰り(小又峡桟橋)
- 10時
- 11時
- 12時
- 13時
- 14時
- 15時
- 16時
【遊覧船の料金】
個人
- (大人)1,400円
- (小人)700円
団体(15人以上)
- (大人)1,200円
- (小人)600円