2005年08月24日
コンテンツ番号5013
いざというときに備えAED(自動体外式除細動器)を設置
〜市役所本庁舎玄関ホール〜
心臓が停止してから約3分間、何もしなければ約50%の人が死亡するといわれています。目の前で人が倒れ、「どうしよう?どうしたらいいの?」と慌てているうちに、助かるはずの命を救うことが出来なくなってしまいます。大切な命を救うため、「早い通報」『早い応急手当』「早い応急処置」「早い医療処置」をスムーズに連携することが重要です。
このような人命救助への対応策として、北秋田市ではこのほど、市役所ほか市の施設等にAED(自動体外式除細動器)を設置し、8月24日(水)、岸部市長、畠山市消防長ほか関係者が出席し、市役所玄関ホールで設置式を行いました。
AEDとは、急性の心臓発作を起こした人に対して、電気ショックを与えることで心臓の動きを元に戻すための医療機器です。これまでAEDは、医師や救命救急士などの専門家しか使用することができませんでしたが、 医療行為の規制緩和により、一般の方でも消防機関などで講習を受ければAEDを使用できるようになったことから、まずは人の出入りの多い場所にと市役所などへの設置になったものです。
設置式に臨んだ岸部市長は、職員を前に「一般の方が使用できるようになったことで命を救われた例も増えている。これからは職員や市民を対象とした講習会の開催などで、いざというときに対応できる人材を増やして行きたい。また、みなさんも“自分がそうなったときに助けてもらえる可能性が高まる”ことを意識し、機器利用の習熟に務めてほしい」とあいさつを述べました。
この後、実際に市民が市役所内で突然倒れた状態を想定し、機器を使用しながら救助を行う訓練が行われました。訓練には、この日までに講習を終了した職員が参加、倒れた市民や周囲の状態を確認しながら機器を使用、平行して救急車を呼ぶ、とう流れで行われ、見学していた職員らも真剣なまなざしで訓練を見つめていました。
AEDを使用する際の流れ(抜粋)を動画で紹介(1|2|3|4|5|6|7)
救命行為は一刻を争うため、事故現場に居合わせた人がこの装置を使用することで多くの命が助かることが期待されます。 市消防本部では、皆さんに大切な役目の「第1走者」となっていただくため、来月、市民の皆さんを対象とした救命講習会を開催します。私たちは、いつ、どこで事故や災害に遭い、また病気になるかわかりません。この機会に、応急手当の重要性を認識し、その技術を身につけましょう。