2006年11月03日
コンテンツ番号4785
文化の彩り豊かに~会期は5日まで
11月3日は文化の日。3日から5日までの会期で北秋田市文化祭が始まりました。演示部門の会場となった市文化会館と展示部門の森吉総合スポーツセンターでは、訪れた市民らが芸能発表と展示された作品の観覧で文化の秋を満喫しています。(→日程はこちら)
合併当初の昨年、文化祭は旧町ごとに分散して開かれましたが、今年から全市で一本化され、演示部門と展示部門の2会場に統一し、開催されたものです。
市文化会館で午前9時30分から始まった開会式では、はじめに岸部市長が、「今日は文化の日。安部首相は日本を『美しい国』にする、と話しているが、わが郷土・北秋田はもとから美しい。皆さんには、今日から3日間、その美しい風土から生まれたさまざまな文化活動の成果をご覧いただくとともに、さらに当地の芸術文化活動が育まれることを期待する」などとあいさつ。
続いて吉岡興議長が、「芸術文化の水準が高ければ民度も高いと言われる。本市は他に比べても芸術文化活動がとても盛んな土地柄。これも日頃から活発に活動されている皆さんの努力のたまもの」と、芸術文化活動に携わる市民に敬意を表しました。
この後、平成18年度北秋田市芸術文化功労賞・奨励賞の授与式が行われました。功労賞は、長年にわたり市の芸術文化の振興に貢献された方に、奨励賞は優れた芸術作品などを創作された方などに贈られるもので、功労賞は阿仁水無の戸嶋富雄さん(83)など4人が、奨励賞は成田トシ子さん(61)ら2名が受賞、いずれも新市となって初めての受賞者となりました。(→受賞された皆さん)
授与式では、岸部市長から一人ひとりに賞状と記念品がわたされた後、受賞者と代表して戸嶋富雄さんが、「第1回目という節目の年に賞をいただき受賞者一同感無量。受賞は仲間や地域の皆さんに支えていただいたたまもの。これからも精進を重ね、地域の文化の向上と発展に努めたい」と謝辞を述べられました。
芸能発表などが行われた演示部門(→写真はこちら)
幼・保から一般までの多彩な作品が展示されている森吉総合スポーツセンター(→写真はこちら)
セレモニーの後、演示部門の発表が始まりました。3日と5日の2日間予定されている演示部門のトップを飾ったのは、35人が出演した「鷹巣マンドリンクラブ」。「りんごの歌」や「北の宿から」など3曲を演奏、郷愁を誘うマンドリンの響きがホール一杯に響きわたりました。
この後、筝曲や日舞、子どもたちによるバレエ、民謡や大正琴、詩吟など各団体が日頃の練習の成果を披露しました。
一方、森吉スポーツ総合スポーツセンターでは、公民館講座やグループ活動などで制作した絵画や写真、パッチワーク、陶芸、切り絵などの作品、小中学生の絵画、書道作品などが展示され、家族連れなどがじっくりと見入っていました。展示部門の会期は5日までとなっています。
明日4日は、市文化会館で、「第1回浜辺の歌音楽祭」が開催されます。この音楽祭は、「浜辺の歌」の作曲者・成田為三にちなんで開かれるもので、幼稚園から一般までの17グループが出演、それぞれ為三が作曲した曲(課題曲)と自由曲の2曲を披露します。開演は午前10時から。
なお、市文化功労賞と奨励賞の受賞者と受賞理由は次のとおりです。
■功労賞 戸嶋富雄さん(83) 阿仁水無
旧阿仁町芸文協当時から副会長、会長などを歴任、芸術文化の振興に寄与されました
■功労賞 金忠一さん(82) 本城字御嶽
旧森吉町芸文協当時から水墨画教室(墨游会)を主宰し、また指導者として師範免許状を受け芸術文化の発展に貢献されました
■功労賞 新田チマさん(67) 新田目字大野
公民館講座(華道・陶芸・油絵)で長年にわたり生涯学習の指導者として貢献されました
■功労賞 平田謙一さん(74) 伊勢町
旧鷹巣町芸文協発足当初から理事・副会長を歴任し、公民館講座での講師と自主講座「鷹巣陶芸教室」を開講し、指導者として貢献されました
■奨励賞 成田トシ子さん(61) 今泉字大堤岱
平成18年秋田県美術展覧会(洋画の部)入選
■奨励賞 土佐節子さん(55) 栄字中綱
平成17年・18年秋田県美術展覧会工芸部門入選
(2006.11.3)