2006年09月13日
コンテンツ番号4667
奈良正人さん、父・康一さんの香典返しとして〜
住吉町の奈良医院院長・奈良正人さん(58歳)が13日、夫人の久枝さんとともに市役所を訪れ、救命活動に用いるAED(自動体外式除細動器)5台を「文化会館や体育施設など人の多く集まるところで活用していただければ」と市に寄贈しました。
奈良さんは、先月20日に亡くなられた前院長で父の康一さん(享年94)の香典返しとして、また、「体育協会やボーイスカウトなど、幅広く活動する中でAEDの必要性を訴えていた父の遺志」として寄贈を思い立たれたものです。
AEDとは、心臓疾患による突然死を防ぐため、その原因となる心室細動(心臓のけいれん)を、正常な状態に戻すため心臓への電気ショックを施す機器。救命効果が高いことから、医師や救急隊員のほか、講習を受けた一般市民でも利用が認められるようになり、市内でも、市役所や体育館、各中学校などの公共施設に設置され、事業所や個人を対象とした定期的な講習も行われています。
奈良さん自信も、医師として救急医療の分野でも指導・啓発に努められており、「来年は秋田わか杉国体。各種目の会場には多くの人が集まることから、いざというときのために各中学校に配備されているAEDなどとも合わせ、効果的に活用していただければ」と話していました。
岸部市長は寄贈を受け、「市でも救命活動推進に取り組んでいるところにAEDを寄贈いただきたいへんありがたい。これで命が救われる方も増えるだろう。ご好意に感謝したい。設置場所を検討し、有効に活用させていただきたい」と感謝のことばを述べました。
AEDは、心臓疾患などで心配停止状態になった場合、心臓マッサージなどとともに用いるとたいへん救命効果が高いと言われています。ただ、利用できる人がまだ少ないのも現状。市消防本部では、AEDの使用方法を含め、毎月救命講習会を開催しています。ぜひ多くの方の受講をお願いします。
(市消防本部の連絡先は、TEL:0186-62-1119)
(2006.9.13)