2006年02月01日
コンテンツ番号4414
〜JA鷹巣町青年部が継承する「雪中稲刈り」〜
今年の作柄を占う「雪中稲刈り」が2月1日、綴子地内の大太鼓の館前で行われ、直立で実の入らない不稔(ふねん)が見られたことから、今年は平年作よりも下回る『やや不良』とのご託宣が下りました。
この行事は、先月15日に行われた「雪中田植え」で、苗に見立てて植えられた稲わらなどの「稲」の倒れ方を判断し、稲作の豊凶を占う民俗行事です。
刈り手は、田植えを担当した九島敏昭さん(JA鷹巣町青年部長)で、農業関係者らが見守る中、昔ながらのけら、菅笠姿で鎌を使って一株ごと慎重に刈り取っていきました。
刈り取られた稲は、畠山喜久雄さん(農業・綴子)の見立てにより、16株のうち、理想的な傾き具合の豊作が6株、直立の不稔が7株、判断が難しいものが3株で、総体的に直立のものが目立つので、倒伏の心配はないけれども、平年作よりは下回る『やや不良』とのお告げとなりました。
関係者は「いもち病や冷害に気をつけ、お告げどおりにならないようにしよう」と、豊穣の秋をめざし、米作りに励もうと身を引き締めました。
植えられた16株の苗を刈り取り、一株ずつ倒れ方を判断します