2006年01月15日
コンテンツ番号4368
雪田に苗を植え、豊作を祈願〜JA青年部が雪中田植え〜
(2006.1.15)
旧正月にあたる1月15日(日)、稲作の豊凶を占う小正月行事「雪中田植え」が、綴子・大太鼓の館前で行われました。
雪中田植えは、農家が一年の仕事始めの儀式として水田に見立てた雪の上に、稲わらや豆がらを混ぜた「苗」を植え、一年の作柄を占う民俗行事。農家の庭先で行われたことから「庭田植え」などとも呼ばれています。
戦後一時途絶えていましたが、昭和58年に篤農家の故・高橋佐一郎さんが復活させ、その後昭和63年から地域の農業後継者である旧綴子農協青年部が遺志を継いで「再復活」、現在は、JA鷹巣町青年部(九島敏昭部長)が継承しているものです。
大太鼓の館入り口前に特設された雪田に青年部長の九島敏昭さん(44)が、けら、菅笠姿の昔ながらの装いで30センチ間隔で4条に4株ずつ計16束の「苗」を植え付け、そのあと、虫除けや田の目印となるすす払いのわらぼうきを逆さにして雪田の中心に立て、大根の煮しめやナマス、デンブ、お神酒を供え、大豊作を祈願しました。
2月1日には、豊凶を占うため稲刈りが行われます。「稲」が直立していれば実がはいらない不稔(ふねん)、倒れていれば風水害による倒伏を意味し、それぞれ凶作、たわわに実った稲穂のように適度に傾いていれば豊作、という一年のお告げが出るとされています。