2007年05月29日
コンテンツ番号2871
「北秋田地域振興局と北秋田市との意見交換会」
(2007.5.29)
県と北秋田市が相互に意見を出し合い、行政課題の解決を図ることを目的とした「北秋田地域振興局と北秋田市の意見交換会」が5月29日、北秋田市地域振興局で開かれ、道路整備や農業振興、教育環境整備など多岐にわたって意見を交換し合いました。
意見交換会は、合併後の平成17年度から毎年開かれているもので、今年で3回目の開催。地域振興局から武藤冨士雄局長ほか総務企画部、県税部、農林部、鷹巣阿仁福祉環境部など各部・機関の部長及び所長、担当者など。市側からは、岸部陞市長、佐藤修助副市長ほか各部長、局長、担当者など合わせて約40人が出席しました。
岸部市長、武藤局長のあいさつのあと、市及び地域振興局から、事前に出された依頼事項に対する回答をそれぞれ述べ、さらに質疑や要望を交換し合う形で会議が始まりました。
県から市に対し出された依頼事項は、秋田わか杉国体盛り上げに市民総参加で協力してほしい貴市本庁に消費生活相談員を配置するなど、消費トラブルを迅速に処理する体制を整えて個人住民税の調定が大幅に増加することが要素される。収入確保についてご配慮を全国植樹祭の成功にむけて幅広いセクションからの協力を比内地鶏の鳥インフルエンザ発生未然防止のため、理解と協力を各地区に散在する牧場の再編整備を、など12項目。
これに対し、市からは各担当部長が回答。鷹巣地区の「ふるさと踊りと餅っこ祭り(6月3日)」や合川地区「合川あじさい祭り(7月29日予定)」など各地区で開かれるイベントで市民総参加運動をPRする財政上の理由などからまだ配置できていないが、自治会など住民団体とも情報交換を行ないながら消費者相談員の配置を想定した取り組みを進めたい県の「納税推進相談員」と合同臨宅を実施し、収納率の向上に努めたい県と一体となって進めたい各放牧場の組合長と話合いの場を持った段階。今後、再編に向けた調査を行ない、農家の意見を十分聞きながら早期に再編計画を策定したい、と市の対応について述べました。
特に、来年春北欧の杜公園で開かれる全国植樹祭への協力について岸部市長は、「北欧の杜公園を植樹祭の後も効果的に活用していくために、駐車場の確保やイベントスペースの拡大、音楽堂の音響効果の改良などを検討してほしい」、と要望を付け加えました。
一方、北秋田市からは県に対し、「主要地方道鷹巣川井堂川線中岱工区・都市計画道街路事業太田川口線の整備促進について」など、道路整備を中心に要望を述べました。
これに対し県からは、▽市民病院の開院にできるだけ合わせられるよう進めたい(上記中岱工区等整備事業)▽生活に密着した部分を中心に進めているが、大幅な改良は難しい(揚ノ下岩脇線・桂瀬笹館線、矢坂糠沢線など)▽田沢以西は、かつて自衛隊が整備したことがあるが、オフロードバイクでさえ通れず、整備は現実的でない(大館鷹巣線)▽内陸線の存続問題も踏まえながら検討したい(比内森吉線の小又踏切)▽権利者の問題がなければ早急に対応したい(105号線神成地区及び木戸石鷹巣線木戸石地内の雨水処理)▽これまでは県補助だったが、来年度からは国の交付税措置の対象となる(乳幼児児童生徒学校生活サポート事業)、などと回答がありました。
武藤振興局長は、「かつては地域振興局だけで300億もの予算があったが、今では50億と大幅な減額となっている。このため県でも投資対効果を十分検討しながら事業を進めているが、道路拡幅でも、沿道の木を切っただけで見通しがよくなり、実際に拡幅しただけの効果が現れたこともある。本当に切実な地域要望なのか再度確認してほしい」と、意見を述べていました。