2007年03月17日
コンテンツ番号2813
鷹巣南中学校「竜森寮」閉寮式
(2007.3.17)
今年度で閉寮となる鷹巣南中学校(田山義貴校長、生徒数159人)の寄宿舎・竜森寮の閉寮式と「思い出を語る会」が17日、七日市葛黒の竜森コミュニティセンターで開かれ、300人を越える寮生を送り出した40年の歴史に幕を閉じました。
同寮は、旧竜森中学校と鷹巣南中学校の統合により遠距離通学となる竜森地区の生徒を対象として昭和42年に開設され、昭和61年には新校舎建設とともに現在地に新築移転、これまで939人(入寮延べ人数)が利用してきました。しかし、少子化の影響などで寮を利用する生徒が少なくなったことから、その役目を終え、今年度で廃止されることになったものです。
式典には寮生・卒寮生と保護者、鷹巣南中学校の教職員、竜森地区各集落の自治会長ほか地域のみなさんが出席。はじめに岸部市長が「竜森寮は40年間の歴史に幕を下ろすが、これまで運営に尽力いただいた先生方、寮母さん、地域の皆さんに感謝申し上げたい。寮を利用した生徒たちは、共同生活を通し人間形成に大いに役立ったと思う。貴重な経験を生かせるように感謝の気持ちを持って、成長することを期待する」と式辞を述べました。
続いて同中の田山校長が、「寮が開設された昭和42年は私が中学校に入学した年。寮の歴史となるこの40年は自分にとっても大きなドラマがあった。寮の運営にこれまでお世話になった皆さんに心から感謝申し上げたい。竜森寮という巨大なプロジェクトは終了するが、卒寮生が未来に向って大きくはばたくことを祈念します」とあいさつ。
この後、寮生を代表して堀部憲正君(3年)と藤原菜摘さん(2年)が、「入寮後、先輩に助けてもらいながら楽しく生活できた。また、仲間のいいところを発見できた。年2回の大掃除では、ていねいに掃除し、自分たちの力できれいになっていくのがうれしかった(堀部君)」「寮母さんに作っていただく食事はととてもおいしく、毎日たのしみだった。身の回りのさまざまなことを手伝っていただき、ありがとう、の一言ではとても感謝の気持ちを言い表せない。寮で学んだことを、家庭生活に生かしたい(藤原さん)」などと、思い出を発表しました。
最後に、旧竜森中学校の校歌がもとになった寮歌を全員で斉唱し式典を終えました。続いて開かれた「思い出を語る会」では、実行委員長の堀部保さん(保護者会会長)と三澤仁教育長のあいさつのあと、閉寮とともに退職する佐藤エチさん、関隆子さん、村上里奈さんの3人の寮母さんに寮生が花束と記念品が贈り、感謝の気持ちを伝えました。
出席者はこのあと、寮の歴史を振り返りながら、思い出を語り合っていました。
竜森地区の生徒は、この4月からスクールバスで鷹巣南中学校に通学します。