2008年08月08日
コンテンツ番号7744
光と音と火の競演で観客を魅了
(2008.8.8)
旧盆の七夕行事「第22回森吉山麓たなばた火まつり(池田文明実行委員長)」が8月7日、阿仁前田河川公園で開催され、地区内外から訪れた見物客が、郷土芸能や絵灯篭行列、火文字や花火など盛りだくさんのイベントを楽しみました。
この行事は、前田地区で集落単位で行われていた七夕行事を一堂に集め、地区の活性化と伝統芸能継承を目的に一大イベントととして盛り上げようと始まったもの。開催にあたっては、前田地区のボランティア組織「森吉山麓村おこし会(池田文明会長)」が地域住民の協力のもとで企画から運営までを行っています。
また、今回は昨年の豪雨災害の際に、地域の復旧を支援していただいたボランティア団体を火まつりに招待。この日は、8団体39名が参加しました。災害時の惨状を知っている招待者らは、活気ある地域が戻り、笑顔で祭りを楽しむ住民たちの姿を喜びながら夏祭りを楽しみました。
午後4時から始まったイベントは2部構成。第1部「たなばたまつり」は前田小学校のロック・ソーランでスタートし、五味堀餅搗踊りや、たなばた踊り、県無形民俗文化財に指定されている阿仁前田獅子踊りなどが披露されました。日が沈み、あたりが夕闇に包まれた午後7時には、祖先の供養と豊作や家内安全など地域の願いを込めて作られた各地区の絵灯篭大行列が内陸線阿仁前田駅前を出発、集落内をお囃子に合わせて練り歩きました。
午後8時から行われた火まつりセレモニーで池田委員長は「昨年の豪雨災害の復旧にあたっては、本日おこしいただいているボランティアの皆さんをはじめたくさんの方々のご支援をいただいた。皆さんのおかげで、地域住民も笑顔と平穏な生活を取り戻してきており、心から感謝申し上げます。今年の火まつりは、人と人のつながり「絆(きずな)」をテーマに、「復興・絆・感謝・発展」の特別な思いを込めてスタッフ一同準備を進めてきました。ごゆっくりお楽しみください」などとあいさつ。
対岸の河川敷には、森吉山の形をかたどった炎のラインや「ようこそ北秋田へ」「森吉山火まつり」「天の川」「絆」などの火文字が浮かび上がり、阿仁川の川面が赤く照らし出されました。
この後、火祭太鼓の演奏で会場を盛り上がるなか、割物やスターマインなどの花火が次々に打ち上げられたほか、スキーヤーが滑降する姿やあきた北空港を飛び立つ飛行機、三階の滝などを炎と仕掛花火で演出し、会場を喜ばせました。
フィナーレでは、全長145・4m(森吉山の標高の10分の1)もの大ナイアガラと超特大スターマインが華やかに火まつりを締めくくりました。