2009年07月26日
コンテンツ番号6784
2009あきた水と緑の森林祭
(2009.7.26)
「未来へ引き継ごうあきたの水と緑を」をテーマに2009あきた水と緑の森林祭が7月26日、県立北欧の杜公園で開催され、関連イベントや森づくり活動、講演会などに市内外から約1000人が参加しました。
あきた水と緑の森林祭は、秋田県の豊かな「水と緑」を保全・創造し、未来へ継承していくために制定された「水と緑の条例」及び「秋田県水と緑の森づくり税」の普及啓発を図り、一層の県民運動の展開と県民参加の森づくりの推進を目的に、秋田県、北秋田市、(社)秋田県緑化推進委員会が主催するイベントです。
午前10時、式典は昨年6月に開催された第59回全国植樹祭で天皇皇后両陛下をお迎えした、同公園内の「お野立所」前をメイン会場として行われました。
オープニングを飾ったのは、なまはげ郷神楽の皆さん。なまはげが豪快に太鼓を打ち鳴らしたあと、主催者を代表して佐竹知事が「水の源である森林の機能は、私たちの生活にも深く関わっており、豊かな森林は県民共有の財産とも言える秋田の宝です。この森林祭を契機に水や緑の恵みに感謝し、森づくりに対する県民の意識が一段と高まることを願います」などとあいさつ。
水と緑の県民運動の表彰式では、植樹活動や緑化コンクールなど水と緑の県民運動に尽力した団体や学校などに、佐竹知事から県知事賞が贈られました。
【県知事表彰】
- 水と緑貢献賞 海と川と空の塾(八峰町)/松山町内にホタルを復活させる会(由利本荘市)
- 県産木材利用推進功労者 羽後傳統工芸株式会社(秋田市)
- 学校関係緑化コンクール 湯沢市立秋ノ宮小学校/由利本荘市立新山小学校/県立能代養護学校/横手市立旭小学校
緑の募金贈呈式では、秋田銀行から県緑化推進委員会に緑の募金として寄付金393万9010円が贈呈されました。この寄付金は同銀行の商品「あきぎんエコ定期みどり」の募集要項に基づいたもので、同商品の定期預金残高の0.05%を県緑化推進委員会「緑の募金」へ寄付されたものです。
つづいて、鷹巣南小学校緑の少年団と鷹巣農林高校の森林バスターズが、育林活動や森林の手入れなど、日頃の活動事例を発表しました。このうち、鷹巣南小緑の少年団では、今年4月に竜森小との統合後も、竜森小で行ってきた緑の活動を引き継いで活動していることを紹介しました。
また、合川東小学校6年の工藤七瀬くんと高橋奈菜さんが「ふるさと秋田の水と緑は私たちにとって大切なもの。そして未来でも大切なもの。美しい森や川、海を守り育て、未来に引き継いでいくため、これからも森づくり活動を続けていきます」などとメッセージを朗読し、豊かな秋田の水と緑を未来へ引き継ぐことを誓いました。
式典の後、参加者は、昨年の全国植樹祭で植樹した苗木の下刈りや、雑草を押さえる効果のある木製チップを苗木の周りに敷き詰めるなど、森づくり活動で心地よい汗を流しました。森づくり活動のあと、参加者には、花の苗やカブトムシがプレゼントされました。
このあと、メイン会場のお野立所前では、オープニングを飾ったなまはげ郷神楽の太鼓演奏をはじめ、県庁竿燈会による竿燈の実演や、阿仁前田獅子踊りが披露され、盛んな拍手が贈られていました。
午後1時、同公園内のパークセンターで森づくりフォーラムが開かれ、宮城県気仙沼市のNPO法人「森は海の恋人」の理事長で、カキやホタテの養殖を営む漁師でもある畠山重篤氏が、「海の水をきれいにするには、どうしても山に木を植えなければならない」などと、自ら行う植樹運動など紹介し、基調講演をしました。 引き続き同会場では、茨城県つくば市の森林総合研究所が、このほど当市坊沢地内に建設した木質バイオエタノール製造実証プラントなどについて研究成果を発表しました。