2009年02月06日
コンテンツ番号6927
北秋田市上小阿仁村生活環境施設組合議会2月定例会
北秋田市上小阿仁村生活環境施設組合議会2月定例会が2月6日(金)森吉支所で開かれ、長下処分場の改修等の平成21年度予算と組合の職員定数を10人以内とする条例の改正、および平成20年度一般会計補正予算を可決しました。
議案審議に先立ち、岸部管理者が事務報告を行い、清幸苑(斎場)については「1月末現在までの利用状況が人体310件、動物等73件となっている」と報告。
長下処分場については、「10月3日に遮水シートの破損が発見されたため応急の補修をするとともに関係集落に説明した。あわせて公共水域の水質データを遡って調べた結果公害防止条例の基準をクリアしていることを報告した。環境コンサルタントと委託契約を締結し第一処理区の仮キャッピング・調整池改修工事の設計、今後の処分場の運営に関するメニューの作成等を発注した。また地下水の流動調査・ボーリング掘削等を行い水質検査、土壌検査の分析結果を待っている」と経緯を説明し、1月末現在の粗大ゴミの受け入れ状況として「自己搬入が94.6トン、家屋解体材が63.46トン、市村収集ゴミが50.7トンで豪雨災害に対応した前年に比べ2,368トン減少した」と報告しました。
平成21年度の予算は、総額3億8,458万9千円で、歳入は、市村負担金が3億8226万8千円、使用料228万8千円、歳出は、議会費11万8千円、総務費120万円、火葬場費1,152万9千円、廃棄物処理費3億1212万8千円、公債費5,446万3千円、基金費500万1千円となっています。
市村負担金の内訳は、火葬場経費及び処分場経費の負担金は、北秋田市が2億7,574万1千円、上小阿仁村が5,615万6千円。人件費にかかる特別負担金は、北秋田市が4,501万2千円、上小阿仁村が535万9千円となっています。 歳出のうち廃棄物処理費は、前年より2億4,392万8千円増となっており、長下処分場施設の改修にともなうコンサルタント委託料、第1区画のキャッピング(閉鎖)工事費、浸出水処理費がその主なものです。火葬場費は、平成21年度から業者委託することとし、委託料と需用費が主なものです。
職員定数条例の改正は、これまで北秋田市の各支所や上小阿仁村で行ってきた組合の窓口業務を明確にするためとしています。 なお、平成20年度一般会計については、処分場使用料収入の減が見込まれることから燃料費等196万6千円を減額するものです。
議案審議では、組合の職員体制が質されたのに対し、工藤事務局長は、「市村の事務職員について併任発令により責任を明確にするが、専任職員の配置は考えていない。事務局体制の整備は今後の課題」と答弁。また、処分場使用料収入が減額になる根拠と業務量との関係を問われたのに対しては「建築リサイクル法により解体材の多くは産業廃棄物になるため長下処分場への搬入の減少が見込まれる。その他の家庭粗大ゴミの受け入れは引き続き継続するので業務量は大きく減少することはない」と説明。
火葬場の管理を業者に委託し職員を処分場に配置する理由を問われたのに対しては「当該職員が処分場の管理技術者の資格を有していることから処分場の管理に専念してもらう」と説明しました。
議案は、いずれも簡易採決により可決されました。
(2009.2.6)