2010年12月09日
コンテンツ番号6707
森吉山阿仁スキー場安全祈願祭
森吉山阿仁スキー場の安全祈願祭が12月9日(木)、同スキー場で行われ、11日のオープンを前に今シーズン中の無事故と利用客増を祈願するとともに救助訓練が行われました。
同スキー場は、平成20年に当時の運営会社が、赤字経営を理由に営業休止を表明したことにより、存続問題が表面化し、平成20年度は、市が運営会社に人件費などを補助する形で、運行を継続。しかし、平成21年度は市の厳しい財政状況などから、補助が困難となり、特定非営利法人冒険の鍵クーン(村田君子理事長)がコンドラ施設などを借り受け、夏季、冬季ともにゴンドラの運行を実施しました。今年度の冬季のゴンドラ運行は、新たに特定非営利法人森吉山(片岡信幸理事長)が設立されゴンドラ運行引き継ぐことになりました。
安全祈願祭は、スキー場関係者、宿泊施設関係者、市関係者など約40人が出席し、山ろく駅舎で行われ、期間中の安全と冬季の観光振興の拠点となる同スキー場に多くの利用客が訪れるようと祈願しました。
この後、ゴンドラが故障で停止し乗客が閉じ込められたという想定で、救助訓練も行われ、救助ロープの取付けから、ゴンドラに登った職員が救助ロープを使って地上に降ろすまでの手順を本番さながら行い、有事に備えました。
引き続き、参加者はゴンドラの試乗を行い、山頂駅舎付近は積雪10センチ程度でまだ雪は少ないものの11日から始まる営業に期待を寄せていました。
この後、片岡理事長が「スキー場の経営は厳しいが、森吉山の立派な設備と山を活かすためには通年によることで生きる。各種団体の横のつながりをもっていきながら何とかしていきたい。スタッフのみなさんには、安全に関しては常日頃対応にあたってほしい」などとあいさつ。
来賓として宮野悦朗・阿仁総合窓口センター長が「立派な施設を残して、森吉山を中心とした観光を進めたいという地域の願いをかなえる形でNPO法人森吉山を立ち上げた関係者のみなさんに敬意を表します。10月に施設を借りている会社が撤退を表明し、心配されたと思うが、市が譲渡を引き受けることで手続きを進めるとのこと。市が譲渡を受けたからといって経営が楽になるわけではない。これまで以上にPRして、一人でも多くの観光客に来ていただき楽しんでいただきたい」などとあいさつしました。また、伊藤公夫・北秋田市商工会長・森吉山ゴンドラ通年運行協議会長が「通年の観光の目玉として大いに地域を盛り上げてほしい。みる観光でなく感じて行動する、行動していろんなことを考え地域を盛り上げていただきたい」などとあいさつしました。
阿仁スキー場ならではの豊富な積雪量と良質なパウダースノー、山頂部から望む大パノラマなどが満喫できる今シーズンの営業は12月11日(土)から翌年3月27日(日)までとなっています。
また、山ろく駅舎から3.5キロメートルのコンドラで結ばれた山頂駅舎付近には、巨大なアイスモンスターのような樹氷群が立ち並び、神秘的な世界を演出しています。ゴンドラを降りてすぐ鑑賞できる〜阿仁の樹氷鑑賞〜は1月8日(土)〜3月13日(日)まで。
また、樹氷が出来る仕組みなどを説明する「樹氷教室」を樹氷総合案内所において毎日2回(11時〜・14時〜)開催します。
ただいま、お得な前売りリフト券、シーズン券などを発売中です。詳しくは、阿仁スキー場ホームページをご覧下さい。
(2010.12.9)