2010年10月26日
コンテンツ番号6631
津谷市長拉致被害者に向けたメッセージを収録
津谷市長は10月26日(火)、特定失踪者問題調査会(荒木和博代表)が運営している、北朝鮮向け短波ラジオ「しおかぜ」で放送するメッセージの収録を東京都内のスタジオで行いました。
特定失踪者問題調査会は、北朝鮮による拉致の疑いのある失踪事件について調査を行い、拉致事件の全面解決を目的に活動している市民団体です。愛する家族が、失踪したまま生死が分からないのことは悲惨なことであり、どのような原因であっても、一日でも早く家族との再会や真相が究明されることを望んでいます。
北朝鮮向け短波ラジオ「しおかぜ」は、同会が 2005年10月から、拉致被害者への呼びかけを目的に放送しています。北朝鮮から帰国を果たした、地村保志さんやチャールズ・ジェンキンスさんも短波放送を聞いていたと証言しており、有効性が期待されています。これまで、石原慎太郎・東京都知事や飯泉嘉門・徳島県知事ら首長21人がメッセージを収録しています。秋田県では津谷市長が初めての取り組みとなります。
ラジオへの出演は、5月に発足した「北朝鮮に拉致された日本人を救出する秋田の会(救う会秋田)」の北秋田地区会(福岡雅子代表)の依頼を受けて実現したものです。
北秋田市では、1992年に北秋田市(旧合川町)の自宅を出たまま行方が分からなくなっている、松橋恵美子さん(当時26歳)が北朝鮮に拉致された疑いがあるとされ、特定失踪者として登録されています。
この日のラジオ収録で津谷市長は、松橋さんや拉致被害者に向けて、合川町が5年前に合併して北秋田市になったことを説明したうえで「松橋恵美子さんや拉致被害者の皆さんを一刻も早く救出しなければならないと考えている。全員が晴れてふるさとに帰ってこれるよう全力を尽くして参ります。ふるさとに帰ってくる日が来ることを心から信じて待っていてください」などと語りかけました。(メッセージ全文はこちら)
収録のあと、津谷市長は「松橋さんをはじめ被害者の方々に、メッセージがうまく伝わってほしい。希望のともしびになってほしいという想いを込めて呼びかけた」と心境を語りました。
また、荒木代表は「情勢の変化が速い。短波放送は、有事の際には避難などを促す緊急放送に切り替えることも可能です。帰国を果たした拉致被害者の中には、隠れてラジオを聞いていた人もいる。あなたを探しているとのメッセージを発信し続けることが大事」などと活動継続の重要性を強調しました。
なお、収録したメッセージは、11月20日以降に計8回放送される予定です。また11月27日には、秋田市で県民集会が開催される予定です。
※関連リンク
救う会秋田(北朝鮮に拉致された日本人を救出する秋田の会)のホームページはこちら
(2010.10.26)