2010年10月26日
コンテンツ番号11186
秋田県北秋田郡合川町出身の松橋恵美子さん、そして北朝鮮に拉致されている日本人の皆さん、私の声が聞こえますか?
私は、松橋恵美子さんが生まれた秋田県北秋田郡合川町のある北秋田市の市長の津谷永光です。恵美子さん、北秋田市というのは、合川、鷹巣、森吉、阿仁の4町が5年前に合併して出来た新しい市ですが、新しい市になっても、お母さんはもちろんのこと、旧合川町の住民はじめ、市民全員が松橋さん、恵美子さん、あなたの帰りを待っていますよ。
愛する家族から無理やり引き離されて、長年に渡り北朝鮮で囚われの身となってしまっている皆さんのこれまでの苦しみとご心痛を思うと、私は誠に無念であると共に、犯罪国家である北朝鮮に対して激しい怒りの念がおさまりません。
北朝鮮国家による情報操作の管理下では皆さんには知らされていないと思いますが、現在の北朝鮮は、金正日からその三男である金正恩(キムジョンウン)を後継者として、新たな体制に向かって進んでおり、三代に渡る世界にも類を見ない独裁国家は、世界中から非難を浴びております。
また、人民が食糧もなく苦しんでいるのにも拘らず、核開発をはじめ軍事体制の強化はやめないで、アメリカ・中国・韓国・ロシアを含めた核開発の中止を求める6か国協議の交渉の場にもつこうとすらしない状況です。
私達はこのように、一般国民の生活を少しも考えずに、自分たち一族そして軍や一部の特権者階級のみを優遇するような北朝鮮での生活を余儀なくされている松橋恵美子さんや皆さんを一刻も早く救出しなければならないと考えております。私は、これからも拉致被害の現状を市民や地域住民に広く伝え、皆さん全員が、晴れてふるさとに帰ってこられるよう全力を尽くしてまいります。
ご家族をはじめ、我々全ての日本国民は、皆さんが必ず日本に帰ってこられることを待ち望んでおります。ぜひ健康にはくれぐれも注意しながら、日本にそしてふるさとに帰ってくる日が来ることを心から信じて待っていて下さい。
私も皆さんのお帰りを心から願っております。松橋恵美子さん、そして皆さんどうかその日まで頑張って下さい。
平成22年10月26日 東京都内にて収録
(2010.10.26)