2010年09月26日
コンテンツ番号6595
100キロチャレンジマラソン第20回記念大会
北緯40度秋田内陸リゾートカップ第20回100キロチャレンジマラソン大会が9月26日(日)、仙北市角館・北秋田市鷹巣間をコースに行われ、100キロ部と50キロ部に全国から1700人を越えるランナーが参加し、黄金色の稲穂が実る秋田内陸路を力走しました。
同大会は1989年、秋田内陸縦貫鉄道(秋田内陸線、延長94.2キロ)の全線開通を記念して始まったもので、コースは仙北市角館から北秋田市鷹巣までの100キロ。2005年の第17回大会まで連続して開催され、これまでの参加者は2万人を越えています。
2006年と2007年は、秋田わか杉国体の準備などボランティアの確保や財政上の事情から同大会は中止となりましたが、2008年には大会が3年ぶりに復活し、今年の2010年大会は20回目を数える記念の開催となりました。
エントリーは、100キロの部(角館〜鷹巣)に1,370人、50キロの部(阿仁比立内〜鷹巣)に352人の計1,722人で過去最高でした。
100キロの部は午前5時に仙北市の角館広域交流センター前を、50キロの部は午前11時に阿仁比立内をスタート、ランナーたちは沿道からのたくさんの声援を受けながらコースを北上、北秋田市交流センター前のゴールを目指しました。
100キロのスタート直後の気温は7度と低くかったものの、昼過ぎには気温が20度前後まで上昇し、ランナーには寒暖の差が大きく、一段と過酷な大会となったようでしたが、日頃鍛えた健脚と精神で自己の限界に挑んでいました。
また、コース沿道20カ所に設けられたエイドステーションでは、ボランティアスタッフらが、飲み物や軽食などでランナーをもてなし、沿道では地元の方からたくさんの声援が送られました。スタート地点から約8キロの仙北市西明寺では、ランナーが通過する午前5時過ぎから、西明寺小学校の野球とミニバスのスポーツ少年団に所属する約40人の児童とその家族らが、ランナーとタッチを交わしながら熱い声援を送っていました。
難所の大覚野峠を越えて北秋田市に入りランナーは、阿仁比立内で50キロに出場したランナーと合流し、互いに励まし合いながらゴールを目指しました。沿道にはさらに多くの市民や家族らがランナーに「ガンバッテー」、「あと〇キロだよ。頑張れ」などと応援していました。
男子100キロの部で優勝したのは、昨年、一昨年のこの大会100キロの部で2位入賞している、神奈川県の神宮浩之さん(36)。タイムは7時間14分10秒で昨年の自己のタイムを更新。4回目にして念願の100キロの優勝を見事栄冠を勝ち取りました。
また、女子100キロの部で優勝したのは、秋田県の秋田秀子さん(57)。タイムは8時間52分7秒でした。秋田さんも昨年より自己のタイムを更新しての優勝となりました。
【優勝者インタビュー】男子100キロの部神宮浩之さん
▽今日は天気もよく、コンディション的にはどんな感じでしたか
「悪くないです。今まで東京が暑かったので、この涼しさにどれだけなれてくれるかが気にはなった」
▽今回初の、悲願の優勝ですがご気分のほどは
「やっと達成できたという感じです。これだけです今思いつくことは」
▽この喜びを今どなたにお伝えしたいですか
「うちのかちゃんにまずは伝えたいです」(以上ゴール直後のインタビュー)
▽参加総数1722名のなかのトップでゴール。一位になった感想は
「去年が最後の最後でやられ、悔しい思いをバネにしてこれたのがよかったと思います。去年の1位の人と切磋琢磨してやってこれたのがつながったのでは」
▽どの辺が一番苦しかったですか
「全部が苦しかった」
▽この20回記念優勝という思いを受けて、この喜びを伝えたい方々を教えていただければ
「やはりうちのかあちゃんに一番伝えたい。あと、今日合宿しているが参加できなかったので自分の仲間に伝えたい」(以上表彰インタビュー)
【優勝者インタビュー】女子100キロの部秋田秀子さん
▽100キロお疲れ様でした
「すごくうれしいです。ありがとうございます」
▽どの辺がつらかったですか
「いつも70キロぐらいからつらくなりますが今日はわりと思うように足が動いたのでがんばりました」
▽沿道のお客さんの声は届きましたか
「しっかり届きました。たくさんの方々から秋田の秋田さんがんばれと言ってもらい力になりました」( 以上ゴール直後のインタビュー)
▽20回記念で地元参加で優勝、今の気分を
「本当に夢みたいです。すごくうれしいいです。皆さんの応援があったのでゴールすることができました。ありがとうございました」
▽大自然の中を駆け抜ける100キロ、走りながら大自然は満喫できるものですか
「そういう余裕はほとんどなかったのですが、つらいとき空を見て今日は良い天気なので空きれいだなとみて走ってきました」
▽この喜びをどなたに伝えたいですか
「いつも支えてくれる家族と走る仲間です」(以上表彰インタビュー)
(2010.9.26)