2010年08月13日
コンテンツ番号6212
市内各地区でお盆行事
8月13日(金)、市内各地区でお盆行事が行われました。
このうち、森吉地区米内沢では、米内沢共勇会(木村喜春会長)による米内沢獅子踊りが地区内6カ所で披露されました。
獅子踊りは、慶長7年(1602年)に佐竹義宣が秋田に遷封されてきたとき、家臣らが旅途の慰藉としてつとめた芸事がその発端と伝えられており、米内沢を始め、米代川一帯に普及しています。
米内沢獅子踊りの行列は、毛槍、なぎ刀、棒、馬印(米内沢城主の家紋の竿)、高灯篭、ハサ箱、殿様などで構成され、いわゆる先払いから始まる大名行列を模したもので、最盛期には50人から80人が各役割を担い、各集落などで披露されていました。
この日は、はじめに米内沢神社で踊りの奉納が行われ、獅子舞、奴踊り、駒踊り、棒術など会員約20人で獅子踊りが披露されました。特に駒踊りの勇壮な演舞は、見物客らを魅了していました。
このあと、老人保健施設もりよし荘前では、米内沢保育園の園児たちも参加し、お囃子に合わせて「シッサー、シッサー」と元気なかけ声とともに駒踊りを披露し、もりよし荘の入所者や帰省客の盛んな拍手を浴びていました。
お囃子の太鼓の音が町内に響きわたると、会場ごとに観客が集まって、威勢のよい踊りが終わるたびに大きな拍手を送り、勇壮な踊りをカメラに納めるなど、故郷のゆく夏を楽しんでいました。
また、鷹巣地区前山では前山郷土芸能保存会(小笠原忠夫会長)による奴踊りが披露されました。
前山地区の郷土芸能は、もともと「前山盆踊り」として伝承されてきたもので、今から約250年前江戸中期、先祖の供養、豊年満作と厄除けを祈願するため村社・雷皇(らいこう)神社に奉納したのがその起源であると伝えられています。
踊りは、佐竹氏が常陸の国から秋田入りしたときの行列のようすが原型になっているといわれ、大名行列や、獅子踊りなどで構成されていました。
奴踊りは、笛と太鼓の演奏により、服装の整った踊り手たちが配役の中奴の指揮に従って輪を作り、各種手踊りを披露します。 午後4時過ぎ、神社前で最初の演技。大人から中高生、就学前の子どもまで約25人ほどが赤い襦袢に化粧廻し姿で扇、綾と呼ばれる小道具を操りながら、行列から始まる8種類の奴踊りを披露し、集まった住民や帰省客などから大きな拍手を浴びていました。 踊りはこの後集落内5カ所で披露されました。
このほか、お盆期間の行事は13日に、李岱・川井(合川地区)、米内沢・本城・浦田・阿仁前田・(森吉地区)、荒瀬(阿仁地区)などで獅子踊り、駒踊りなどの郷土芸能が披露されたほか、14日は今泉・坊沢(鷹巣地区)、比立内(阿仁地区)で駒踊り・獅子踊りが披露される予定です。合川では観光イベントとして「合川まとび・合川ふるさと祭り」が開催されます。また阿仁根子の国指定民俗芸能「根子番楽」も公開されます。
(2010.8.13)