2010年06月10日
コンテンツ番号5138
平成22年度第1回北秋田市地域公共交通会議
平成22年度1回目の北秋田市地域公共交通会議が6月10日、市役所で開かれ、乗合タクシーと路線バス実証運行の結果や今後の運行計画等について協議をしました。
この会議は、市民生活に必要な交通手段の確保やその他の旅客の利便の増進を図り、地域の実情に即した輸送サービスに必要となる事項を協議するために設置され、交通輸送事業者や住民代表、行政関係者等で組織する委員14人で地域交通の現況や問題点、改善策等を協議します。委員の任期は平成24年3月31日まで。
はじめに、会長の工藤信夫総務部長が「市民病院への交通アクセスについては、当会議の審議を経て路線バスや乗合タクシーの実証運行を実施してきました。市では、引き続き実証運行を行い、市民病院アクセスのあるべき姿を検討していきたい。また、来年4月には市内4つの高校が統合して秋田北鷹高校が開校しますので、交通手段としての内陸線やバス路線あるいはタクシー等が連携し、合理的かつ長期的で持続的な交通システムの構築ができるよう、協議をお願いします」とあいさつ。
続いて、事務局の総合政策課から、今年4月の市民病院開院に合わせて行った、乗合タクシー実証運行2路線の結果と、路線バスの実証運行1路線の途中経過について報告がありました。
合川駅2次アクセス実証運行(乗合タクシー)は、4月1日から5月1日までの期間中24日間運行し、延べ141人の利用があり、1日平均は5.9人でした。
小渕駅・阿仁合駅2次アクセス実証運行(乗合タクシー)は、4月1日から5月1日までの期間中24日間運行し、延べ28人の利用があり、1日平均は1.2人でした。
米内沢・市民病院アクセス線実証運行(路線バス)は、4月1日から9月30日までの6ヶ月間の運行を予定しており、4月は23日間運行し、延べ471人の利用があり、1日は平均20.5人でした。
事務局は今後の計画として、「米内沢・市民病院アクセス線」は9月30日までの6ヶ月間の実証運行を経て、10月1日から本格運行に移行予定。合川駅2次アクセスは、認可等の手続きが整い次第、「増沢・市民病院線」として乗合タクシーを本格運行する計画を提案しました。 また、小渕駅・阿仁合駅2次アクセスについては、路線としての本格運行までには更なる検証が必要であり、同地区を運行しているスクールバス等との機能統合を含め検討していく予定と説明がありました。
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路線バス「米内沢・市民病院アクセス線」(実証運行からの変更点)
市民病院の診察がない土曜日は利用が少ないため、月曜日から金曜日までの運行に変更する
市民病院から大野台駅までの区間を1日1往復していたが、利用が少ないため同区間の運行を取りやめる
米内沢駅前の停留所は位置的に不便なので、内陸線米内沢駅舎前に停留所を設置する -
乗合タクシー「増沢・市民病院線」 (実証運行からの変更点)
金曜日及び診療のない土曜日は利用者が少ないため、月曜日から木曜日までの運行に変更する
1日あたりの運行回数を、市民病院行き朝1便、増沢行きを昼1便に減便する
運行車両は、ジャンボタクシーから小型タクシーに変更する/区間中、定員に達した場合は途中から小型タクシーを配車する
また、新規の実証運行は、本城、道城、上杉の市民病院通院手段の確保として「本城・市民病院乗合タクシー実証運行」と、沢口地区の一部、七日市地区の市民病院通院手段の確保として「中屋敷・市民病院乗合タクシー実証運行」の2路線を、平成22年10月から2ヶ月間運行する計画も提案され、委員は提案された計画を協議、承認しました。今後は、それぞれの計画について運輸局の認可を経て、本格運行や実証運行を開始する予定です。
(2010.6.10)