2011年12月02日
コンテンツ番号7625
12月定例議会の議案などを説明
(2011.12.2)
津谷市長の定例記者会見が12月2日(金)、市役所で開かれ、6日から始まる12月定例議会に上程する条例案や予算案などについて説明しました。
会見で津谷市長は、12月定例会の上程議案の説明や韓国合同セールスミッション参加等について報告し、東日本大震災等にふれながら今年を振り返り「本年は、目標としたトップセールスを積極的に行うことができ、広く北秋田市を売り込むことができたと思っていますし、市が抱える課題についても一つずつクリアしながら前に進むことができたと思っています。 来年は今年得たつながりをさらに充実させながら、北秋田市の産業振興につなげてまいるとともに、これまで同様、課題についても先送りすることなく積極的に取り組んでまいりたい」などと述べました。
記者会見の内容は次のとおりです。
平成23年北秋田市議会12月定例会について
条例案については、市税条例の一部を改正するものであり、個人の市民税に係る寄付金税額控除の適用下限額のを平成24年度から適用することなどの改正が盛り込まれています。また、一般会計補正予算については、1億9,773万3,000円を追加し、総額を219億6,510万6,000円とするものです。主な歳出としては、 地域支え合い体制づくり事業として4,351万4,000円を計上しています。 この事業は、自治会やNPO法人などの協働により、高齢者や障害者に対する日常的な支え合い活動の体制づくりの推進を図る事業です。ほかに秋田県町村土地開発公社繰上償還金の1億2,481万8,000円などを計上しています。単行議案としては、北秋中央病院跡地の購入に係る財産の取得について、市民病院線に係る市道路線の認定について、そして、北秋田市地域福祉センター及びサテライトステーションつづれこ、それぞれの指定管理者の指定に係る議案を上程したいと考えています。
韓国合同セールスミッション参加について
去る11月10日から12日にかけて、韓国ソウルにおいて秋田・ソウル国際定期便就航10周年記念の韓国合同セールスミッションに参加してきました。今回の訪問の目的は、秋田・ソウル国際定期便の就航10周年を機に、関係機関を訪問して、これまでの絆をさらに強めるとともに、東日本大震災後の秋田県の安全性などを強力にPRし、韓国からの観光客の回復を図るものです。私は、佐竹秋田県知事をはじめ関係首長らとともに大韓航空本社を訪問し、秋田県第2の空港である大館能代空港へのチャーター便就航の要望や、森吉山阿仁スキー場のゴンドラや樹氷の魅力などを売り込んできました。 また、ソウル市中心部で開催されている「KOREA FOODEXPO 2011」の秋田県関係ブースにおいて、来場者に対してパンフレットやポストカードを手渡しながら、北秋田をPRしてきました。今回は大韓航空本社への訪問やフードエキスポでの売り込みにより、アイリスによる秋田の知名度の高さを改めて感じ、アイリス続編の秋田でのロケがほぼ決定となった中、ロケ地としての売り込みはもちろんですが、大館能代空港へのチャーター便就航を目指すためにも、秋田空港から北秋田市への観光ルートをしっかり確立し、通過型ではなく宿泊してもらえるよう、今後も北秋田市独自の魅力をより積極的に売り込んでいきたい。
中国江蘇省徐州市一村一品研修団の北秋田市訪問について
去る11月10日、中国江蘇省徐州市の皆様が当市を訪問されました。研修のために日本を訪問されたものですが、旧秋田県立営農大学校の中国留学生とのつながりもあり、当市も研修の一環として日程に組み入れていただいたものです。当日、両副市長への表敬訪問を行い、午後からは鷹巣町、あきた北央の両JAのご協力のもと、JA鷹巣町集荷センターやカントリーエレベータなどの施設や、野菜、果樹の生産現場を視察されました。 また、当日は合川日中友好交流協会の皆様のご支援により、会員の方々のご自宅に民泊し交流を深めたと聞いています。今後も旧営農大学校を通じた繋がりを大事にしながら、これまでの交流に加えて、さらに一歩踏み込み、地元JAとも連携を図りながら、地域経済の発展に繋がるような取り組みを模索していきたい。
北秋田市民病院門前薬局の選定について
進出薬局の公募を行い、2店舗の誘致に対し、4つの薬局から申し込みがありました。選定にあたっては、4つの薬局から提出された提案書を基に「薬局選定委員会」で審査し、その結果として、「北秋調剤薬局」と「北欧の杜薬局」の2つの薬局が選定されました。今後は、この2つの薬局と協議をしながら、1日でも早い開設に向け取り組んでいきます。なお、今年の冬期間の対応については、昨年同様、北秋田市社会福祉協議会で対応いただくことで連絡を受けており、社会福祉協議会には大変感謝しているところです。
今年を振り返って
今年も残すところ1か月を切り、あっという間の1年であったと感じています。 その中でも、やはり3月11日の東日本大震災は、直接的な被害を受けていない我々にとっても、心にとても大きな傷跡を残しました。 当市においても、被災地への職員の派遣や避難者の受け入れなどを行ってきましたが、今後も1日も早い復旧復興に向けて出来る限りの支援をさせていただきたいと考えています。この震災につきましては多くの市民の方々からたくさんの義援金が寄せられ改めて厚く御礼を申し上げたい。また、地震だけではなく度々の集中豪雨により、当市でも被害を受けるなど、日本一安全安心な北秋田市を目指す当市にとり、非常に教訓となった1年であったと感じていますし、市職員はもとより、市民の皆様にも防災意識が強まり、自分たちの地域は自分たちで守るという機運が高まったことは一つの収穫であったと思っています。
今年は、「より積極的なトップセールスを行い、この北秋田市をどんどん売り込んでいく」ということを目標に一生懸命に取り組んできました。韓国や台湾など海外への訪問をはじめ、既に市内に誘致されている企業のトップの方々への訪問や、とれたて村への参加、それから三鷹へのアンテナショップ出店など、様々な機会をとらえて積極的なPRを行ってきました。その結果として各種雑誌やテレビなどでの特集や、市内企業においては50名という、新規企業の誘致に値するほどの新たな雇用の拡大に結びつけることができたと考えています。また、今年は秋田北鷹高校の開校や秋田大学との連携により昨年開設いたしました秋田大学北秋田分校の事業展開など、若い方々の活動も多くあり、地域に活力を与えてくれたと感じています。今後も秋田大学や秋田北鷹高校の若い方々とも連携を密にしながら、市の活性化に向けて取り組んでまいりたい。森吉山阿仁スキー場については、市で無償譲渡を受け入れることとし、原状回復に係る費用もウインターガーデンリゾーツ株式会社から2,000万円を寄贈していただき、市の負担を軽減することができましたし、市民病院につきましても、5名の医師を確保するとともに、懸案事項の門前薬局についても目処がついてまいりました。このように、本年は、目標としたトップセールスを積極的に行うことができ、広く北秋田市を売り込むことができたと思っていますし、市が抱える課題についても一つずつクリアしながら前に進むことができたと思っています。 来年は今年得たつながりをさらに充実させながら、北秋田市の産業振興につなげてまいるとともに、これまで同様、課題についても先送りすることなく積極的に取り組んでまいりたい。
その他
12月10日から、いよいよ森吉山阿仁スキー場の冬季営業が始まります。 期間は、来年の3月25日までとなっていますが、当市の阿仁スキー場は雪の量も多く、春スキーも楽しめることから、今シーズンは、春の連休にあわせ4月28日から5月6日までの9日間も営業することとしています。また、来年の1月7日から3月11日までの期間は、樹氷観賞のための「樹氷総合案内所」を開設し、樹氷ができる仕組みなどを学ぶことができます。ぜひ、たくさんの方々においで頂き、スキーやスノーボードなどのウインタースポーツを楽しんでいただくほか、迫力ある巨大アイスモンスターの樹氷も観賞していただきたい。
秋田内陸縦貫鉄道株式会社新社長の決定について11月29日に行われた臨時株主総会において、酒井一郎氏が決定いたしました。秋田内陸縦貫鉄道については、まさに今が正念場であり、酒井氏にはこれまで培ってきた経験をフルに発揮していただき、会社の経営改善に取り組んでいただくよう期待しています。 市としては、経営改善に取り組むこともさることながら、やはり多くの方々に利用していただくことが最も重要と考えていますので、利用率向上に向けて、これまで以上に積極的に取り組むとともに、市民の皆様にも、ぜひ内陸線をご利用いただくようお願いします。
質疑応答
「がれき」受け入れについて再検討する考えは。
北秋田市は「がれき」そのものの処理する能力がないし、受け入れるのに物理的に無理。焼却灰については、様々な地域で放射能性物資に対して不安が強いことから、市民の方々のご理解もいただきたいし、国・県において一定の基準を示してもらわなければいけない。市民のご理解を得ることを前提にしなければならない。
門前薬局について今年の冬の予算措置は。
今回も社会福祉協議会に協力をいただくので、予算措置はない。