2012年09月02日
コンテンツ番号2241
愛犬の訓練成果を競う
(2012.9.2)
社団法人日本警察犬協会東北北海道支部連合会秋田県支部(北林丈正支部長)主催の2012年警察犬奥羽日本訓練チャンピオン決定競技会が9月2日(日)、県立北欧の杜公園で開かれ、嘱託警察犬などが日頃の訓練の成果を競いました。
同競技会は17回目を数え、平成19年からは連続して県立北欧の杜公園で開かれており、同公園での開催は今年で6回目。県内をはじめ東北各県から、嘱託警察犬20匹、訓練士犬29匹、一般犬67匹の計116匹とプロ・アマの訓練士98人がエントリーしました。
開会式では北林支部長が「今回は166頭と昨年よりも多い参加で、県内はもとより東北各県からご参加いただきました。ありがとうございます。更に今年は、東北北海道連合会の半澤会長さん、山形、岩手の支部長さんもご参加になるということで、例年以上のレベルの高い大会になるのではないかと期待をしています。また、このとおり暑さが続いており、今日も35度を超えるとうい天気予報がでていますが、どうか充分水分を取って、人も犬も熱中症にならないように体調管理をされ、日頃の訓練の成果を発揮していただきたい」などとあいさつ。
来賓を代表して津谷永光市長、秋田県警察本部刑事部鑑識課機動鑑識班の高橋正幸班長、日本警察犬協会東北北海道支部の半澤清三郎会長があいさつ。このうち津谷市長は「チャンピオン決定競技会がたくさんの皆さんが東北各県からお集まりのもとに、盛大に開催されることを心より歓迎します。私たちは安心で安全な生活をするために、犯罪の防止はしっかりやっていかなくてはなりません。そのための力になるのが警察犬であり、その警察犬を育成、訓練される皆様の日頃の活動に心から感謝します。大会は暑い中での開催となりますので、犬を含めての水分補給、体調管理をしっかりしていただきながら、いい成果を残せますようお祈りします」などと激励しました。
つづいて、出場者を代表して秋田中央警察犬愛犬訓練所の今野純訓練士が「日頃の訓練の成果を十分に発揮し、正々堂々競技することを誓います」と選手宣誓をし、競技に入りました。
競技会は、プロ(訓練士)とアマチュア(一般愛犬家)の部に分かれて、匂いをかぎ分ける「選別」、特定の人の足跡を追う「追及」、指導士の指示のとおりに行動する「服従」、それぞれを組み合わせた19部門で行われました。警察犬種であるジャーマンシェパードやラブラドールレトリバー、ゴールデンレトリバーなどの他、ダルメシアン、トイプードル、ボーダーコリー、ジャックラッセルテリアなどの犬種も出場しました。
競技のひとつ「選別」は、5つの布から特定の匂いが付いた布を嗅ぎ分けて持ってくるもの。「選別」でより高度になると、わざと該当する匂いの無い布ばかりを置いて、犬が何も選別しないで戻ってくると合格というものもあるそうです。
日本警察犬協会の会員は全国に約1万人、支部は約100支部あり、各支部では年1回の競技会が開催され、優秀な犬の育成が行われています。秋田県警察では、年に1回警察犬を決める審査会が開催され、合格した犬は嘱託警察犬として1年間、犯罪者や行方不明者の捜索などに活躍しています。現在、秋田県の嘱託警察犬は16頭在籍しており、9月14日には、向こう1年間の嘱託警察犬を決める選考会が秋田市向浜の旧秋田空港跡地で開かれます。