2012年09月09日
コンテンツ番号2240
想像力あふれるアイディア作品がいっぱい
(2012.9.9)
第8回北秋田市発明工夫展の表彰式が9月9日(日)、中央公民館で開かれ、入賞した子どもたちに表彰状と記念品が贈呈されました。
発明工夫展は、子どもたちの観察力・創造力など科学する目を養うため、市内各小学校の児童を対象に夏休みに製作したアイデア作品、便利な作品を募集し開催しているもので、今回は市内の11小学校から、過去最高の91点の応募があり、そのうち29人が入賞しました。
表彰式では、市教育委員会の工藤正則教育次長が「出展された作品をひとつひとつじっくり見てみると、皆さんの工夫や苦労、あるいは家族の色んな思いが目に浮かび、大変ほほえましい思いがします。今回は、毎日の生活でこんなものがあればいいのになあ、という便利な作品や、日常使っているものをうまく利用して、遊びやゲーム、おもちゃ、環境に優しい作品が見受けられました。発明は難しそうな感じがしますが、毎日何気なく使っているものや、目にしているものを、こうしたらいいのに、という工夫の視点で考えてみてください。アイディアが見つかったら、お家の人とよく相談しながら大きく膨らませ、来年もこの発明工夫展に挑戦してほしい」などとあいさつ。
このあと、市長賞、教育委員長賞、議長賞、教育長賞、審査委員長賞の特別賞5人、金賞8人、銀賞16人の入賞者一人一人に表彰状と記念品が手渡されました。
寺田博明審査委員長(鷹巣東小学校校長)は、特別賞を受賞した5人の講評を紹介しながら、「審査は、アイディアや工夫があるかどうか、子どもらしい思いつきがあるかどうかを見ました。ここにいる皆さんをはじめ、91人の作品はどれもすばらしいものでした。毎日の生活の中で、不思議だなあとか、これ面白いなあとかいうものを、もっと見つけてほしいと思います。白い恋人という北海道のお菓子がありますが、工場にいくと作っているところを見せてくれます。工場では、機械の中をどんどんお菓子が流れていき、色んな作業をしてお菓子が完成していきます。この機械は、世界中でそこの工場にしかありません。つまり、誰かが手づくりで作ってくれたんですね。ノーベル賞をもらう人はすごいと思いますが、そういう機械を作る人たちも、色んな周りのものを参考にしながら、いろんなアイディアを使って発明をしているので、いつもすごいなあと思っています。北秋田市も将来、バター餅を機械で生産しなくてはいけなくなるかもしれません。誰か作ってください」などと講評しました。
今回から、特別賞を受賞した5人の作品は、11月10日から11日まで秋田市の秋田市にぎわい交流館で開かれる、第61回秋田県発明展の児童・生徒の部に北秋田市代表として推薦されます。
特別賞 | 氏名(学校名学年) | 作品名 |
---|---|---|
市長賞 | 木村 賢太郎 (合川北小学校6年) |
「ハイブリッドなくつかわかし機」 |
教育委員長賞 | 伊藤 那穂 (合川小学校5年) |
「かけひもつきティッシュカバー」 |
議長賞 | 鈴木 杏南 (大阿仁小学校5年) |
「ペットぼうき」 |
教育長賞 | 松尾 里咲 (鷹巣東小学校1年) |
「カラフルすなはまどけい」 |
審査委員長賞 | 齋藤 友登 (合川小学校2年) |
「こびとの森」 |
特別賞受賞者の作品と講評は次のとおりです。
「ハイブリッドなくつかわかし機」(市長賞)
作者
合川北小学校6年 木村賢太郎さん
使い方
ハンガーにくつをかけて、電源をONにして、ハンガーを回してくつを乾かします。
講評
5年生で使った理科教材を再利用し、電池でも太陽光でも使えるくつ乾燥機として生まれ変わったエコとリサイクルを考えたアイディア作品です。ハンダを使って導線がつながれていたり,アクリルボンドで動かないように接着していたりと繰り返しの使用を考えた作品です。太陽と光電池が直角となるようにパネルの角度を調整するとさらによく回ります。
「かけひもつきティッシュカバー」 (教育委員長賞)
作者
合川小学校5年 伊藤那穂さん
使い方
ティッシュを入れて、つり下げて使います。
講評
置き場所が定まらずつい探してしまうティッシュですが,ティッシュカバーにかけひもを付けるという単純な発想とホックをつけるという工夫でそれが解消しました。かけひもは取り外せるので、必要な場所にかけたり持ち運べたりできる便利さが審査員に好評だった作品です。横にしても使えるような工夫があれば使える場所がもっと広がりますね。
「ペットぼうき」(議長賞)
作者
大阿仁小学校5年 鈴木杏南さん
使い方
普通のお掃除ほうきのように使います。普通のほうきよりこわれにくいです。
講評
ペットボトルを何個も重ね、しっかりと束ねる工夫がされており,普通のほうきより丈夫でこわれにくいつくりになっています。ペットボトル・針金・木と身近で少ない材料をうまく組み合わせ、床によく吸い付くようになっており実用性の高い作品です。先端部分にもう半分の切り込みを入れると、細かいゴミも集めやすくなりますね。
「カラフルすなはまどけい」(教育長賞)
作者
鷹巣東小学校1年 松尾里咲さん
使い方
ひっくり返すと、一度に2種類の時間を計ることができます。
講評
2種類の素材を使い,30秒と1分の時間を同時に繰り返し楽しくを計ることができます。水色の時計は,ストロー1本では液体は落ちません。ストロー2本使うことで液体の落ちる穴と空気の出て行く穴になり、うまく落ちていく工夫がされています。ペットボトルにめもりをつけ、より正確な時間が計れるといいですね。
「こびとの森」(審査委員長賞)
作者
合川小学校2年 齋藤友登さん
使い方
スタートからビー玉を転がすと、各装置が動き出し、ビー玉をゴールへと導きます。
講評
ビー玉を置くと,斜面をゆっくりジグザグに転がって,シーソーや回転する装置が動きだし、左右、上下、回転と変化に富んだ動きが審査員に講評でした。最後まで目が離せない、見ていて楽しい、またやりたくなる作品です。ビー玉を支えて回転する装置の強度と正確さを上げて、確実にゴールまで行く工夫をしてみましょう。