2012年07月30日
コンテンツ番号1820
第二のふる里を訪れる
(2012.7.30)
旧秋田県立営農大学校(北秋田市下杉地内)の留学生同窓会の会員とその家族を対象とした交流事業が、農業技術研修生の受け入れ開始から30年という節目の年を記念し、7月30日(月)から3日間の日程で行われました。
この交流事業は、市とこれまで元留学生との交流に取り組んできた北秋田市合川日中友好交流協会(疋田俊一郎会長)と協力し、市民との交流プログラムや観光・文化体験プログラムを企画。市民レベルの国際交流の促進や国際交流の架け橋となる人材の育成を図り、この交流をきっかけに将来的に経済や観光などの分野での交流へと発展することが期待されます。
北秋田市に到着した28人の訪問団は、始めに市長を表敬訪問しました。訪問団の迎え入れにあたり、津谷市長、虻川副市長、工藤副市長、小塚総務部長のほか、秋田県北秋田地域振興局から長谷部勝・局長、鈴木昌明・農林部長も出席し、訪問団を歓迎しました。
はじめに、津谷市長が「皆さん、ようこそ北秋田市へ。1982年から10年間に渡り行われてきた旧秋田営農大学校の留学事業が30周年という記念すべき年を迎えました。この間、100人の留学生がこの北秋田の地で学び育ち、中国国内をはじめ世界中でご活躍されていますことに敬意を表します。今回の訪問では、記念植樹や市内の産業関係者と高校生との交流事業を通して、お互いの理解を深め合い、今後の経済交流や次世代へと続く新たな絆を深める契機としたい。短い期間ですが、皆さんの第二のふる里である北秋田市の美しい自然、美味しい食べ物、人情あふれる人々を堪能ください」などと歓迎のあいさつを述べました。
続いて、訪問団の胡 凱(こ がい)団長が「今まで培われた尊い友情と、未来に対する美しい期待を持ち第二のふる里、北秋田市にやってきました。到着した鷹巣駅では、熱烈な歓迎を受け、ふる里の友情の熱さに皆驚いています。今年で私たちが留学して30年になりますが、その間、日本も中国もそして世界情勢も大きく変化しました。しかし、留学をきっかけに培われた友情の絆は、長い歳月を経てより堅固なものになりました。今回の訪問には、留学生のほか妻や子供も一緒に連れてきました。日本で同世代の子どもたちと交流、活動を体験し、日中両国交流の架け橋となるように期待しています。30年間で創り上げた日中間の真の友情、次世代へとこの人間愛を引継ぎ発展させていきましょう」などとあいさつを述べました。
この後、出席者はお互いに自己紹介をしながら交流を深め、最後に記念品を交換しました。市からは、成人の男性に『秋田八丈のペンケース』、女性に『秋田八丈のミラー』、子供には『秋田八丈のストラップ』を贈りました。訪問団からは、中国の高名な書道家が書いた掛け軸2本が贈られました。
市長表敬訪問のあと、一行は下杉の旧秋田県立営農大学校の敷地内に移動し、平成20年に建立された「日中友好青年交流之碑」の前で、留学30年周年の訪日を記念し留学生の家族らがさるすべりの木2本を植樹しました。植樹のあと、留学生は家族と一緒に記念撮影したり、当時の事を家族に話しするなど、思い出の地の訪問をなつかしんでいました。