2012年05月16日
コンテンツ番号1752
牧草食べて元気に育ってね
(2012.5.16)
市営鷹巣放牧場の入牧式と安全祈願祭が5月16日(水)、栄字堤沢地内の同牧場で行われ、利用組合員や関係者など約30人が出席し、牧場の安全と牛の成長を願いました。
鷹巣牧場は平成3年にオープンし、同牧場の利用組合(工藤文一郎組合長、19組合員)によって放牧が続けられています。総面積が87ヘクタール、うち草地部分が約24ヘクタールの林間放牧場で、牧区が5つに仕切られ、牛が効率よく牧草を食べることができます。
夏は緩やかな傾斜の山地に放たれて草をはみ、冬は里で舎飼いされる「夏山冬里」の飼育方式。牛の健康と肉質の向上、農家の省力化に適した繁殖経営方式といわれています。
この日、放牧されたのは8組合員が所有する赤牛(褐毛和種)2頭と黒牛(黒毛和種)23頭の成牛30頭と黒牛の子牛5頭。それに市が所有する種牛1頭の合わせて31頭。昨年は10月28日の退牧日までに成牛68頭、子牛14頭が放牧されています。
入牧式では、虻川副市長が「畜産農家を取り巻く環境は、農家の高齢化や飼料jの高騰など厳しい状況にある。鷹巣牧場は、今年度調査し、基盤整備事業を活用し、来年度以降3年間にわたり草地の大規模な改修を計画している。放牧から6カ月の間、病気などの発生もなく、優良な繁殖牛が育ちますよう祈念申し上げます」などとあいさつ。
工藤組合長は「関係機関から協力をいただきなから安全放牧に努めたい。牛とともに、お世話になりますがよろしくお願いします」などとあいさつ。
この後、衛生検査を終えた牛が待機する囲いの扉が開けられると、牛が勢いよく飛び出し、草をはんだり、広さを確かめるように駆けまわったりしていました。
また、監視舎では安全祈願祭が行われ、拝礼とお神酒による献杯で一年間の安全と生育を祈りました。
鷹巣牧場の放牧は10月末まで行われる予定です。また、市営高津森牧場は牧草の育成を見ながら、6月上旬に放牧を行う予定です。