2012年02月01日
コンテンツ番号1596
~作占い「雪中稲刈り」~
小正月に行われる民俗行事「雪中田植え」の稲刈りが2月1日(水)、綴子地内の大太鼓の館前で行われ、今年の稲作の豊凶を占いました。
雪中田植えは、農家が一年の仕事始めの儀式として水田に見立てた雪の上に、稲わらや豆がらを束ねた“稲”を植え、その稲の倒れ方や実の入り方などで作柄を占います。占いでは、たわわに実る稲穂のように頭(こうべ)を垂れた状態であれば豊作、直立していれば実が入らない不稔、倒れていれば風水害の被害を意味し、凶作とされています。
この日は、大太鼓館前に特設された雪田で1月15日に植えられた稲の刈り取りが行われました。
刈り手は、稲を植えたJA鷹巣町青年部長の堀内英俊さん(39歳)。農業関係者らが見守る中、田植えのときと同じ昔ながらのけら、菅笠姿で鎌を使い、稲の束を一株ごと慎重に刈り取っていきました。
刈り取られた稲は、JA鷹巣町組合員で青年部OBでもある篤農家の畠山喜久雄さん(59歳)によって見立てが行われました。今年は、刈り取られた稲16束のうち、直立しているのが4本、稲の曲がりの足りない束が7本、適度に曲がっていて実入りの期待できる束が4本、折れてしまいっている束が1本でした。
畠山さんは「雪の中に入っている時間が長いともっと曲がるが、2日、3日前の雪で、雪の量はたくさんだが今年はまだ雪の重みが足りない状況。残念ながらやや不良」と占いました。また「昨年は久々に豊作と占ったが平年作。不良と言っても当たるかわからないし、まだ種まきもやっていないので、もしかして今年はこのようなことがあるかもしれないという気構えで向かっていってほしい」などと話しました。
最後の九島敏昭青年部役員が「残念ながらやや不良と出ましたが、みなさんの培った英知でいくらでも豊作に向かって頑張っていきましょう」と述べ参加者が気を引き締めていました。