2014年07月22日
コンテンツ番号7331
犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ
第64回「社会を明るくする運動」(北秋田市推進本部長=津谷市長)の市民集会が7月22日(火)、北秋田市文化会館で開かれ、市内の関係機関・団体など26団体から約250人が参加し、犯罪や非行のない明るい社会を築こうと呼びかけました。
この運動は、昭和24年、貧困による少年の非行が社会問題となっていた状況に心を痛めた東京・銀座商店街の人たちが、犯罪や非行の予防を広く訴える「銀座フェアー」を開催。この活動をきっかけとして、昭和26年から「社会を明るくする運動」が全国的に展開されることになりました。
64回目となる今回の運動は「立ち直りを支える取組についての協力の拡大」と「就労・住居等の生活基盤づくりにつながる取組の推進」を重点事項として 、強調月間である7月に全国的に展開されており、北秋田市においても市民集会等を通して、家庭、職場、地域社会への理解と協力を求める運動を実施しています。
市民集会では、はじめに津谷市長が「この運動は、犯罪や非行の防止と、罪を犯した人たちの更生について理解を深め、犯罪や非行のない明るい社会を築く全国的な運動です。近年は犯罪の認知件数は減少傾向にあるが、依然として多くの方々が犯罪に手を染めてしまっており、再犯者の数も減少傾向ではあるものの全国的な再犯率は約3割となっている。凶悪な犯罪や非行が生まれる場所も、再生していく場所も、私たちの暮らす地域社会にほかならない。犯罪や非行の未然防止と更生を実行あるものとするためには、本人の自覚や意欲、そして地域に暮らす私たち一人一人が力を合わせ、それぞれの立場から明るい社会づくりにまい進していくことが不可欠と考える。市としても、これからの時代を担う青少年の健全育成をはじめ、犯罪や非行のない明るい社会の実現のため、皆さんとともに取り組んでいきます。皆さんにはこの市民集会により、さらに理解を深め、今後も社会を明るくする運動に対し、より一層のご支援とご協力をお願いしたい」などとあいさつしました。
続いて、北秋田警察署の古谷義和署長、 北秋田保護司会の佐藤進一会長があいさつを述べた後、北秋田市保護司会(佐藤進一・会長)と鷹巣ライオンズクラブ(佐藤惠二朗・会長)から、それぞれ市内の小・中学生と高校生に記念品が贈られました。
この後、鷹巣南中学校3年の佐藤樹音(じゅね)さんが「北秋田市の良いところ」、同じく3年の中嶋文香(ふみか)さんが「感謝の気持ちを」、森吉中学校3年の山田瑠南(るな)さんが「いじめについて考えてみた」、同じく3年の白沢理奈(りな)さんが「『イジメ』を無くす勇気」と題し、地域の人たちとのつながりの大切さや、いじめに対しての思いを書いた作文を朗読し、また、集会の最後には秋田北鷹高校の吹奏楽部の皆さんと本城奈々さんのミニコンサートも行われました。