2014年03月21日
コンテンツ番号9793
国民文化祭で船を作ろう

日比野克彦氏講演会(交流センター3月21日)
東京藝術大学美術学部教授でアーティストの日比野克彦氏の講演会が3月21日(金)、交流センターで開かれました。日比野氏は、2007年の第22回国民文化祭で、徳島県上勝町に「射手座造船所」アートプロジェクトを立ち上げ、地元の方々と共同で地元の杉の木を使った船を制作しました。また、朝顔の育成を通して、人と人・人と地域・地域と地域のコミュニケーションを促し、現代社会における人と地域の関係を検証する「明後日朝顔プロジェクト」を展開中です。
この日の講演では「山の中の造船所~船を作れば、何処かに行ける」と題し、「射手座造船所」を制作した活動などを紹介しながら、今年秋に開かれる国民文化祭あきた2014で、北秋田市内に「造船所」を作ることを発表しました。
日比野氏は造船所をつくる目的として「船を作ることによって会話ができ、集まる場が生まれ、一つの共通の目的が生まれることが造船所を作る目的の一つ」などと話しました。さらに、「アートは、美術館に展示するのがふつうだが、その土地の地形、環境を生かした作品を屋外に展示し、作ったものをどう活用していくのかを考えた。上勝町では、船で宴会をしたり、結婚式を開いたり、仲間が集う場所として活用している」などと実践したプロジェクトを説明しました。
また、日比野氏は「昔は、星を目印にして航海した。星座のように12か所で造船所を作ろうと考えていた」と話し、北秋田市に作る造船所は「3月の星座にちなんで『魚座造船所』と名付けた」などと述べました。