2015年12月01日
コンテンツ番号7070
森吉山ビジターセンターの完成などについて説明
市長定例記者会見が、12月1日(火)に市役所本庁舎で行われ、森吉山ビジターセンターの完成や秋田内陸線沿線住民意識調査の結果概要などについて説明しました。
主な会見の要旨は次のとおりです。
平成27年北秋田市議会12月定例会について
平成27年北秋田市議会12月定例会を12月8日に招集することとしました。今定例会には、「行政不服審査法の全部改正に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について」をはじめとする条例案が12件、補正予算案が12件、「市道路線の廃止について(昭和~合地線外5路線)などの単行議案が7件の計31件の提案を行うこととしています。
一般会計補正予算案については、既定の予算額から782万1千円を減額して、総額を228億9,888万2千円とすることとしたものです。
歳出の主なものとしては、
- 公立保育所民間移管共同保育事業として、100万円
- 地域活性化・地域住民生活等緊急支援事業(地方創生関連)として、1,100万円
- 予防接種委託事業として、67万2千円
などを計上しています。
森吉山ビジターセンターの完成について
この度、森吉山阿仁スキー場ゴンドラ山頂駅舎の隣に建設を進めておりました「森吉山ビジターセンター」が完成しました。
この建物は木造二階建てとなっており、二階部分には高山植物等に関する自然教室や樹氷教室などを開催できる「レクチャールーム」のほか、飲食しながら景色を楽しむことのできる「テラス」を設置しています。また、ゴンドラ山頂駅舎と連絡通路で繋がっていることから、駅舎から直接建物へと入ることができるようになっています。
そして、山麓駅舎には、この度、階段の昇り降りが困難な方などの利用を想定した「二階ゴンドラ乗り場行きの小型エレベーター」を設置したところです。これにより、これまでゴンドラに乗るのをためらっていた方であっても気軽にゴンドラを楽しんでいただくことができるようになり、「いつでも」、「だれでも」四季折々の森吉山の雄大な景色を楽しむことができるようになりました。
また、8月から募集をしておりました施設の愛称については、146名から273点の応募をいただき、愛称は、ひらがなで『ぷらっと』に決定しました。
この愛称は、神奈川県在住の男性よりご応募いただいたもので、森吉山を訪れた方に気軽に立ち寄ってもらいたいという想いが込められており、当市の森吉山観光についての方向性である「いつでも」、「だれでも」というフレーズにも非常にマッチしているものです。
この森吉山ビジターセンター『ぷらっと』の利用開始は、森吉山阿仁スキー場がオープンする今週12月5日(土)からとなっており、より多くの皆様が気軽に森吉山を“ぷらっと”訪れ、雄大な自然を心から楽しんでいただけるよう、大いに期待しているところです。
【愛称応募数】146名 273点
【愛称採用者】
氏名:内河 裕信(うちかわ ひろのぶ)54歳
住所:神奈川県相模原市
【採用者プレゼント】
- スキー場ゴンドラ前売り券1万円分
- スキー場関連グッズ(ステッカー、Tシャツ、てぬぐい、バッチ、絵葉書)
- 天然乾燥のこだわりの棚田米5Kg
北秋田市民公開講座「認知症と正しく向き合う」の開催について
12月7日(月)午後1時30分から、北秋田市文化会館ホールにおいて、秋田大学大学院医学系研究科精神科学講座 助教 高橋裕哉(たかはし ゆうや)医師を講師に迎え、『身近な認知症とその予防策』と題した講演を開催します。
急速な高齢化により、2025年には国内の65歳以上の約5人に1人が認知症になると予想されており、当市においても、認知症患者の増加を背景に認知症患者本人やその家族を地域で支え合うためのネットワークづくりや、見守り等の体制整備が喫緊の課題となっています。
市では、この課題を解決するために、市民一人ひとりが認知症に対する正しい知識を持ち、理解をすることが必要不可欠であると考えており、これまでも「認知症サポーター養成講座」などを開催してきました。
今回の講座は、認知症専門医のお話を直接聞くことができる大変貴重な機会でもあることから、認知症サポーターはもちろん、多くの市民の皆様にご参加いただきたいと考えています。
【対象者】
一般市民、高齢者大学に在籍している方、認知症サポーター、医療・介護保険施設等の従事者
拉致問題啓発演劇公演「めぐみへの誓い」の開催について
来年、2月13日(土)午後1時30分から、北秋田市文化会館ホールにおいて、拉致問題啓発演劇公演「めぐみへの誓い」が行われます。
この劇は、俳優の原田大二郎さんをはじめとする実力派の俳優により上演されるものであり、拉致被害者である横田めぐみさんのご家族の体験や北朝鮮から脱北した人々の情報を元にストーリーが描かれており、拉致問題の辛い実態を理解することができるものとなっています。
入場は無料で、市民に限定することなく、どなたでも入場いただけますが、事前に申し込みが必要となります。観覧の受付は、12月15日(火)から開始することにしており、市役所総務課又は各窓口センターに配置している用紙を提出いただくか、電子メール、FAX、往復はがきのいずれかにより、お申込をいただくことになります。
拉致問題に関しては、政府認定被害者以外にも北朝鮮による拉致の可能性がある失踪者がいます。秋田県関係では、1992年に当時の合川町の自宅を出たまま行方が分からなくなっている、松橋恵美子さん(当時26歳)をはじめ、5名の方にその可能性があります。地域の皆様が拉致問題への認識を深め、拉致の悲劇を心から理解することにより、一刻も早い問題解決の一助になればと開催するものです。
【拉致問題啓発演劇について】
- 全国で開催(今年度は11月26日:秋田市、1月10日:埼玉県川口市、2月13日:北秋田市)
- 先着順500名(応募締め切り終了後、入場整理券を申し込み代表者へ送付)
その他
8月から9月にかけて実施した、「秋田内陸線沿線住民意識調査」の結果がまとまりましたので、ご報告します。
この調査は、昨年12月の秋田県議会第三セクター等の経営に関する調査特別委員会の提言に基づき、秋田内陸地域公共交通連携協議会が実施したものです。
調査結果について、いくつかご紹介したいと考えておりますので、別添ファイルの「調査結果報告書」をご覧ください。
まず、グラフ1(P5参照)に示している秋田内陸線の乗車頻度については、「ほとんど利用しない」を含め、利用していないという回答が全体の7割を超えていました。これは、このアンケートを北秋田・仙北両市の全域にわたって実施したため、沿線以外の地区の住民も調査対象となっているためと考えています。
次に、グラフ15及びグラフ16(P14参照)をご覧ください。両市及び県による2億円の公費負担を認識しているという回答が約8割を占める中で、「現状のまま鷹巣-角館間を運行すべき」という回答が半数を超えています。このことから、現行の運行に対しては一定の理解が得られているものと考えています。
続いて、グラフ22(P17参照)をご覧ください。「現状のまま運行すべき」と回答した方に、許容できる運営費の負担額について伺ったところ、「2億円程度であれば妥当」と「2億円を超えてもやむを得ない」の回答を合わせると半数を超えており、公費負担についても一定の理解が得られているものと考えています。
最後に、グラフ24(P19参照)をご覧ください。今後の運行については、地区別、年代別、乗車頻度別のいずれを見ても「生活交通路線と観光路線を同じ比重で運行すべき」とする意見が多く、当面は両方の側面を見据えたきめ細かい取り組みを進めていく必要があると感じています。
今回の調査結果については、今後、詳しい分析を行っていくことになります。また、市のウェブサイトを通して市民の皆様にお知らせをする予定としています。
※会見の最後に津谷市長は、9月中旬にあった北秋田市消防署職員の酒気帯び運転によるバイク事故について報告し、「市政に対する市民の信頼が損なわれる事態となったことに心よりお詫び申し上げます」と陳謝しました。また、北秋田市職員の分限及び懲戒処分に関する審査委員会に諮問して早急に処分を決定するとした上で、職員の法令遵守など綱紀の保持に努めていくと述べました。