2015年10月04日
コンテンツ番号7011
愛犬の訓練の成果を競う
公社法人日本警察犬協会東北北海道支部連合会秋田県支部(北林丈正支部長)主催の2015年警察犬奥羽日本訓練チャンピオン決定競技会が10月4日(日)大館能代空港ふれあい緑地で開かれ、嘱託警察犬などが日頃の訓練の成果を競いました。
同競技会は20回目を数え、平成19年からは毎年北秋田市で開催されています。今競技会には、県内をはじめ東北各県から、嘱託警察犬22匹のほか、訓練士犬や一般犬など合わせて117匹がエントリー。警察犬種であるジャーマンシェパードやラブラドールレトリバー、ゴールデンレトリバーなどの他、ダルメシアン、ジャックラッセルテリア、トイプードル、シーズーなどの犬種も出場しました。
開会式では大会会長の北林支部長が「警察犬は、犯罪捜査や行方不明者の捜索など広範囲に活動している。大会を機に、レベルの向上が図られ、警察犬協会に対する理解が深まることを期待しています」などとあいさつしました。つづいて津谷市長が「愛情をこめて育てている愛犬が、これまでの訓練の成果をいかんなく発揮され、すばらしい成績をあげることを期待するとともに、仲間同士の親睦を深め、大会を楽しんでください」と参加者を歓迎しました。
競技会は、「嘱託犬」、訓練士が育成した「プロ」、一般愛犬家が育成した「アマチュア」の部に分かれて、匂いをかぎ分ける「選別」、特定の人の足跡を追う「追及」、指導士の指示どおりに行動する「服従」の部門で行われました。
このうち「服従」競技は、指導士の命令で、犬を足元につけさせ、犬とともに決められたコースを歩いたり、犬のみを立ち止まらせ呼び寄せたり、障害物を飛び越えさせ、投げた物品を持ってこさせたりして、服従性を競い合いました。会場では、訓練士の「待て」、「座れ」、「つけ」、「来い」などの号令で、犬が指示どおりに動き、無地審査が終わると、ホッとしたような表情で指導士から頭を撫でてもらっていました。
日本警察犬協会の会員は全国に約1万人、支部は約100支部あり、各支部では年1回の競技会が開催され、優秀な犬の育成が行われています。秋田県警察では、年に1回警察犬を決める審査会が開催され、合格した犬は嘱託警察犬として1年間、犯罪者や行方不明者の捜索などに活躍しています。