2016年09月10日
コンテンツ番号5725
市内の小学校8校から84点の出品
(2016年9月10日)
第12回北秋田市発明工夫展の表彰式が、9月10日(土)に交流センターで行われ、入賞した子どもたちに表彰状と記念品が贈呈されました。
発明工夫展は、科学や造形技術に対する関心を高め、創意と工夫の芽を育てるため、市内の児童を対象に夏休みに制作したアイデア作品、便利な作品を募集し開催しているもので、今回は市内の小学校8校から84点の応募があり、そのうち29人が入賞しました。
表彰式では、遠藤元博・学校教育課長が「今回の作品を見ると、困ったこととか、もっとこうすればいろんなことが楽になるというような作品になっている。まずは、発明でも工作でも何でもいいので挑戦して、困ったこととか、もっと工夫すれば良くなるというようなこと、頭の中にしまって置いたものを思い出すと、突然ものすごい発明、工夫が思いつくかもしれない。これからも発明工夫に挑戦してほしい」などとあいさつしました。
続いて、表彰が行われ、市長賞、教育委員長賞、議長賞、教育長賞、審査委員長賞の特別賞5点、金賞8点、銀賞16点の入賞者一人一人に表彰状と記念品が手渡されました。
このあと、嶋田美香・審査委員長(鷹巣小学校校長)は、特別賞を受賞した5人の作品についての審査員からの講評を紹介するとともに、「作品数は昨年より少なかったが、皆さんの作品はとても素晴らしかった。最近はいろいろな情報がネットで分かるし、楽しいゲームの遊びもたくさんあるが、皆が楽しいと思っている中に、実はその工夫や理由が意外と分からないでおもしろがっていることがあるのではないかと思う。生活をもっと豊かにするために、これからも発明工夫に続けて取り組んでほしいと思う」などと述べました。
発明工夫展は、9月10日(土)、11日(日)の2日間、交流センターで開催されます。
第12回北秋田市発明工夫展受賞者一覧(118KB)
特別賞受賞者の作品と講評は次のとおりです
特別賞 | 学校名・学年 | 氏名 | 作品名 |
---|---|---|---|
市長賞 | 鷹巣小学校6年 | 戸嶋 楓(かえで) | 楽々製本!わにぐちさん |
教育委員長賞 | 米内沢小学校4年 | 木村 草太(そうた) | くらげがさ |
議長賞 | 米内沢小学校1年 | 工藤 響稀(ひびき) | うでにやさしいうでまくら |
教育長賞 | 鷹巣東小学校3年 | 津谷 珀翔(はくと) | ふ~苦労のめざまし時計 |
審査委員長賞 | 鷹巣東小学校3年 | 松尾 航佑(こうゆう) | そうじ金メダル |
作品名:楽々製本!わにぐちさん
作者:鷹巣小学校6年 戸嶋 楓 さん使い方:プリントを何枚か重ね、わにの口の中に入れ、上から押すと一気に2か所ホチキスで止まり、簡単にプリントを製本することができます。
講評:書類に2つ穴をあける機械はありますが、1回の操作でしかも小さな力で2か所を止めて製本できる便利さが素晴らしいです。かわいいワニの表情はそのままインテリアにもなり、ホチキス2個を丈夫につないだ形も、実用性が高くとても使いやすいと思います。完成度の高い作品です。
作品名:くらげがさ
作者:米内沢小学校4年 木村 草太 さん使い方:ぼくはテニスをしています。雨の中、応援してくれる母が、濡れずに試合を見ることができる傘です。
講評:いつもテニスの応援に来てくれる母が雨に濡れることを心配した家族思いの発想でした。材料も安価で実用性が高いし、かさとカッパの両方の良さを兼ね備えているので一人用テントのようだと思います。天候によってマジックテープで取り外しできるところも便利です。かさの骨の強度を増したり、透明ビニールの軽量化を図るとさらに汎用性が増すことでしょう。
作品名:うでにやさしいうでまくら
作者:米内沢小学校1年 工藤 響稀 さん使い方:うでまくらする人が、わっかのところに腕を通します。頭を乗せるところを上にすれば、うでまくらができます。
講評:うでまくらとしていろいろな体制で使える便利さがあります。内側にペットボトルを入れたことで支えになり変形しにくくなった反面、反対側には綿を入れて柔らかくしたり、肌ざわりの良い布で包んだりして、寝心地がよくなる工夫をしました。まくらに腕を通す輪を付けた発想が素晴らしいと思います。
作品名:ふ~苦労のめざまし時計
作者:鷹巣東小学校3年 津谷 珀翔 さん使い方:目覚ましが鳴ると、ふくろうのマトリョーシカを開け、出します。最後に「ぼく」が登場し、押すと目覚ましが止まります。
講評:目覚まし時計とマトリョ-シカを結び付けた発想が素晴らしいです。止めたいのになかなか止めるボタンにたどり着かない苦労をうまくネーミングすることができました。マトリョーシカと時計を固定する箱や止める棒のつくりも丈夫で実用性も高く上手にできています。目覚ましの音が聞こえるように後ろに穴をたくさんあけたことも工夫でした。
作品名:そうじ金メダル
作者:鷹巣東小学校3年 松尾 航佑 さん
使い方:おそうじハンドルを回しながらブラシを動かし、おそうじをします。一緒に体操選手も回るので、楽しみながらおそうじができます。
講評:リオデジャネイロオリンピックでは体操選手が大活躍でした。刷毛を上下に組み合わせて回転させてゴミをかき集める工夫が、体操選手の動きにつながって楽しい作品になりました。すべり止め素材のベルトが刷毛の回転を効率よく鉄棒に伝え、選手の関節の切れ目やクリップの位置の工夫がリアルで絶妙な動きを表現しています。