2016年08月05日
コンテンツ番号5682
切手とともに根子番楽を全国へPR
(2016年8月5日)
北秋田市の阿仁根子地区に伝わる能楽の一種「根子番楽」のPRと保存活動への貢献を目的に日本郵便株式会社東北支社が作成したオリジナルフレーム切手「国指定重要無形民俗文化財根子番楽」の販売開始を前に、8月5日(金)に市役所で贈呈式が行われ、市や根子番楽保存会などの関係者にオリジナルフレーム切手が贈られました。
阿仁根子集落は森林文化協会の「日本の里100選」の一つに選定されているほか、マタギ発祥の地ともいわれており、特異な歴史文化を継承しています。その根子集落に伝わる「根子番楽」は、平成16年に国重要無形民俗文化財に指定され、平成24年に開催された国民文化祭でも大きな脚光を浴びています。
この貴重な地域文化財産を存続するため、昨年「根子番楽後援会」が発足し、番楽の鑑賞機会を増やすため、8月14日の定期公演のほかに、特別公演を6月と10月の第3日曜日に開催し、「根子番楽保存会」と一体となって保存活動を行っています。
今回、この地域の貴重な文化財産を題材としたフレーム切手を発行することで、多くの人々に根子番楽を知ってもらい、保存活動に少しでも貢献できればと考え、日本郵便株式会社東北支社が「根子番楽保存会」と「根子番楽後援会」の全面的な協力を得て発行することにしたものです。
切手デザインは、露払い、鞍馬、翁舞、曽我兄弟、鐘巻、三番叟、信夫太郎の7演目を題材として作成されました。価格は1シート1100円(82円切手5枚、52円切手5枚)で、シート単位で販売されます。8月8日(月)から県北部の78の郵便局(一部の簡易郵便局は除く)で販売が開始され、販売部数は1000シートを予定しています。
贈呈式では、はじめに、石崎靖則・鷹巣郵便局長が「マタギ発祥の地とされる阿仁根子で受け継がれてきた番楽を後世に伝える一助になれば」などとあいさつ。
続いて、石崎靖則・鷹巣郵便局長から津谷市長に、豊村幸弘・阿仁合郵便局長から佐藤一幸・根子番楽保存会副会長に、松橋孝四郎・綴子郵便局長から山田博康・根子番楽後援会事務局長に、それぞれフレーム切手が贈呈されました。
贈呈に対し津谷市長は「根子集落が写っているし、根子番楽のそれぞれの演目もこんなにきれいに切手にしていただき大変うれしい。このフレーム切手を多くの方々に手にしていただき、できればこの切手を使って便りを出してもらい、切手を見た人が根子番楽、根子集落、北秋田市に関心を持っていただければありがたい」などとあいさつ。
また、佐藤副会長は「われわれ保存会に対するご厚意に添えるように、日々の伝統活動に励み、北秋田市の民俗芸能として、長く伝えられるよう、活動に取り組んでいきたい」、山田事務局長は「こういう素晴らしい切手を作っていただいたことを、後援会としても大変喜ばしく思っている」とそれぞれお礼のあいさつを述べました。