2017年09月08日
コンテンツ番号9275
秋田北鷹高の生徒がケイポンを調理
(2017年9月8日)
「秋田北鷹ケイポン」を活用した取り組みが、9月8日(金)に秋田北鷹高校で行われ、同校生物資源科と家庭クラブの生徒が、雄の去勢鶏「秋田北鷹ケイポン」を調理し、鶏肉の利用価値を高める活動をしました。
「秋田北鷹ケイポン」とは、秋田北鷹高校の生物資源科のケイポンクラブに所属する11人の生徒が同校で育てている雄の比内地鶏を去勢し、肉質をやわらかくした鶏。本場のフランスでは、3kg以上の雄の去勢鶏を「シャポン(chapon)」と呼んでおり、最高級の鶏として流通しています。「シャポン(chapon)」を英語読みして「ケイポン」と呼んでいます。
雄の比内地鶏は肉質が硬いため、鶏肉の利用には向きません。この雄鶏を去勢し利用価値を高め、何かしらに活用できないかということで取組みを始めました。平成27年7月に5人の生徒がフランスを訪れ、去勢技術や解体方法等の研修をしました。生徒たちはその経験を生かして、去勢処理や飼育管理を全て自分たちでおこなっており、去勢の成功率は約5割と技術的に高い水準に達しています。生徒たちの取り組みによって生まれた去勢鶏は「秋田北鷹ケイポン」として商標登録されています。
また、昨年の秋から金田陽太郎さん(合川)の作る「雪中貯蔵乳酸発酵飼料米」を食べさせたことによって、より肉質がやわらかくなり、油が増えておいしくなりました。
この日は生物資源科と家庭クラブの生徒と金田さんが、秋田北鷹ケイポンを利用して、鶏皮を熱して抽出する鶏油を使った「鶏油味噌」「水炊き」「塩がま焼き」などを作りました。
また、「一般飼料で育てた雄鶏」と「雪中貯蔵乳酸発酵飼料米で育てた去勢鶏」の肉の味比べをし、食べた生徒は「一般飼料で育てた鶏よりやわらかい」「ジューシーだけど油が軽くて食べやすい」など、飼料によって鶏肉の味や食感が変わることに感心し、自らで育てた鶏を味わっていました。
生徒らは「秋田北鷹ケイポン」をよりおいしい鶏肉にするため、今後も継続して活動に取り組んでいくとのことです。