2007年09月29日
コンテンツ番号9014
県選手団は過去最大の1066人
(2007.9.29)
式典をご覧になる天皇皇后両陛下
第62回国民体育大会(秋田わか杉国体)の開会式が9月29日(土)、秋田市雄和の県営陸上競技場で開かれ、天皇皇后両陛下のご臨席の下、国民のスポーツの祭典が開幕しました。
秋田県では昭和36年の秋田国体以来の開催。今大会では、公開競技を含め38競技に47都道府県の2万4千635人の選手らが参加し、19の市と町、88会場で熱戦を繰り広げます。
秋田県の天皇杯(男女総合成績)順位の最高成績は秋田国体時の2位。本県は過去最大の1066人の役員・選手団を編成し、今大会で悲願の天皇杯獲得を目指します。
式典は午後2時前に始まり、47都道府県の選手団が北海道を先頭に北から入場、しんがりに赤いジャージで統一した秋田県選手団(団長=蒔苗昭三郎県体協会長)が登場すると、観客席からは一段と大きな声援が送られました。
フィールドに整列した選手団を前に、寺田知事が開会を宣言した後、森喜朗大会会長が「本大会は『君のハートよ位置につけ』の合言葉のもと、秋田らしさが随所に溢れる国体を体現するためその準備を尽くされた意義深い大会。人情味あふれる秋田県の皆さんと心緩やかな交流の輪を広げられ、実り多い大会となるよう切望する」とあいさつしました。
陛下は、「日ごろ鍛えた力と技を十分に発揮するとともに、お互いの友情と、地元秋田県民との交流を深められるよう願っております」と期待されるとともに、先の大雨の被害を気遣われ「ここ秋田県でも人命が失われ、家屋や農産物に大きな被害を受けました。災害を受けた人々を皆が協力して支え、被災地が順調に復興することを念じています」とおことばを述べられました。
佐竹秋田市長らの歓迎のあいさつの後、県内9カ所で採火、リレーされてきた炬火(きょか)が「阿仁マタギの火」を持つ上小阿仁中学校3年の船木孝平君ら9人の代表走者によってフィールドに登場、9つの火が一つのトーチに合火されました。
合火したトーチを持つのは、大館市出身で1953年のボストンマラソンで優勝した山田敬蔵さん(79=神奈川県川崎市)。山田さんは、昭和36年の秋田国体でも炬火走者を務め、当時の記録フィルムがスタンドの大型ディスプレイに映し出されました。
そして、山田さんから炬火を引き継いだバスケットボール少年男子の渡部祐敬選手(能代工高3年)と陸上成年女子の茂木智子選手(秋田ゼロックス)の二人が炬火台に点火しました。
最後に、参加選手を代表してレスリング成年の横山秀和選手(秋田商高教員)とカヌー少年女子の小野祐佳選手(本荘高2年)が「これまで目指してきた夢と、この舞台を支えてくれているすべての人々の熱意と期待をを胸に抱き、風雪に耐えて成長する秋田杉の若木のように力強く、そして精一杯競技することを誓います」と、力強く宣誓しました。
なお、開会式に先立ち、太極拳の集団演技やマーチングバンドなどのオープニングプログラム、「人間賛歌」をタイトルに飽きたの自然や文化の豊かさを表現する式典前演技が小・中・高校生、郷土芸能保存会、ミュージシャンなどによって華やかに演じられました。
大会は、29日のセーリング(会場:男鹿市)とボウリング(会場:横手市)を皮切りに、10月9日まで11日間の日程で熱戦が繰り広げられます。北秋田市では30日に山岳競技が森吉山特設コース(縦走競技)、と森吉総合スポーツ公園を会場に始まり、10月5日からはバレーボール成年女子(会場:鷹巣体育館)、フェンシング(会場:合川体育館)、アーチェリー(阿仁吉田特設アーチェリー競技場)の3競技が実施されます。市民の皆さんの応援をよろしくお願いいたします。