2025年11月18日
コンテンツ番号19649
「秋田八丈」の技能が高く評価される
(2025年11月18日)
11月10日(月曜日)に東京で行われた、卓越した技能者(現代の名工)の表彰式にて、秋田八丈はまなす工房の鈴木登志子さんが表彰され、同月18日には市役所本庁舎へ受賞報告に訪れました。
卓越した技能者(現代の名工)の表彰は、厚生労働省が、技能者の地位および技能水準の向上を図るとともに、技能の世界で活躍する職人や技能の世界を志す若者に目標を示すことを目的に、卓越した技能を持ち、その道で第一人者と目されている技能者を表彰しているもので、昭和42年に創設されました。
59回目となる令和7年度の表彰式では、全国で142名が表彰されました。なお、これまで秋田県では、今回の鈴木さんを含む92名の方々が表彰されています。
鈴木さんは、230年以上の歴史を持つ草木染の絹織物「秋田八丈」唯一の伝承者として、その伝統技術を守りつつ、新たなデザインにも挑戦しています。また、一度は途絶えた秋田八丈の技術を復活させるとともに、2008年の全国植樹祭に行幸された天皇皇后両陛下の記念写真アルバムの表装用生地として、2010年に採用されるなど高い評価を受け、秋田八丈の普及に大きく貢献しています。
現在は、地域おこし協力隊の藤原健太郎さんを後継者として受け入れ、技能の継承に尽力しています。
受賞報告を受けて津谷市長は「この度は受賞、誠におめでとうごさいます。はまなす工房では、伝統的な秋田八丈の着物をはじめ、最近では新しい試みとして、秋田八丈の行燈などインテリアにも取り組んでいると聞き、今後のお二人の活動がさらに楽しみである。これからも秋田八丈の魅力を全国に発信していってほしい」などとお祝いの言葉を述べました。
鈴木さんは「このような素晴らしい賞をいただき大変嬉しい。後継者の藤原さんは技能の習得だけでなく、私には思いつかない画期的なアイデアを出してくれるので、良い刺激になっている。これからも二人で、お客さんが喜んでくれる秋田八丈を創り出していきたい」などと喜びを語りました。
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表彰された鈴木さん -
後継者の藤原さん -
受賞報告の様子
